冷やしたぬき蕎麦

埼玉県浦和 天バル みさと ハイボールとお好み天ぷら

立ち食い天ぷら

旧浦和市、現在のさいたま市で知人の激励会が開催されるため、さいたまの地を訪れた。結婚式場での激励会の後、駅前のカラオケボックスに移動して二次会となった。次は当然、お姉さんのいる店だろうと思っていたら、天ぷら屋に行くという。

え?

確かに腹が減っているが、今から天ぷら?締めに天ぷら?激励会は飯は美味かったが量が少なかった。最後が「ゆかり豆ご飯」というのは意表を突かれた。カラオケでは歌合戦が始まって、食事どころではなかった。午後11時半で閉まる店に午後11時前の今から行くのだ。そんな短時間で大丈夫なのか?予約するから大丈夫という。

南浦和駅からタクシーで浦和に移動。着いた先は「天バル みさと」小さな店だが、店構えは私の好みだ。

ドアを開けて店内に入る。椅子がない。人もいない。カウンターのみ。そう、ここは立ち食い天ぷらの店だったのだ。

豊富なメニュー。価格もリーズナブルだ。

さらに驚くのは、レモンサワーの種類が豊富なことだ。

本日のおすすめには、定番のネタに混じって、豆腐だのチョコだの、怪しい天ぷらも混じっているのは、翌日に写真を見て気づいた。だいぶ飲んでいたので、細かいところまで覚えていない。あ、メニューを見直したら豆腐には小さな文字で(素揚げ)と書かれていた。

熱々を食べよう

まずはオクラとズッキーニ。塩でいただく。美味い。「天や」の天ぷらに似ているが、あれよりも衣が薄い。サクッとした衣の下にジュワッと野菜の旨味が溢れてくる。

天ぷらはプレートの左半分に、店員が揚げたてアツアツを運んできてくれる。右半分が上側が天つゆ、下側は塩で食べるためのスペースになっている。非常に効率的だ。どんどん運ばれてくる。竹輪にとり天、アスパラにイカ。酒以外に注文をした記憶がないのだが、出てくるので食べる。竹輪が意外に美味い。海苔弁でしか食べたことないのだが、揚げたてだとこんなに美味いのか?紅生姜が欲しくなるぞ。

イカは柔らかい。とり天も柔らかい。アスパラも筋張っていない。隣のやつが腹一杯で食えないという。やった、竹輪を食べようとしたら、別のやつにとられてしまった。やっぱり、ここの竹輪天、美味いよな。

締めは蕎麦だ。見た目にはうまそうだが、食べてみると乾麺だろうか。ちょっと粉っぽい。もさもさする。腹が減っているし、天かすがうまい。いい油を使ってるのか、こまめに油を変えているのか。私は多少の不衛生なものは食べても平気だ。子供の頃は、消しゴムとか鉛筆削りのカスとかを無理やり食わされたが、腹は壊さなかった。だが、疲れた油だけはダメなのだ。すぐに胸焼けがしてしまう。この店は違う。閉店間際の天ぷらなのに、胸焼けしない。

腹も膨れた。時計を見ると0時前だ。退散することにして店を後にする。店員が入口で深々とお辞儀をしている。揚げ物を食べたのに、清々しい。いい気分だ。さあ、ホテルに戻って寝るとしよう。明日は北海道だ。

※平成31年2月末で閉店しました
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