蕎麦と天ぷらと私
昨日からなぜか、朝は天ぷらそば玉子入り、昼はカレーの生活が続いている。そう言えば、平松愛理って何してるんだろう。あのヤンデレっぷりな歌詞が好きだったんだけどなぁ。
昨晩は岩見沢で新年会。三軒目の途中から記憶がない。目覚めると服を着たままベッドの上で寝ていた。歯も磨かずに寝ることはたまにあるが、服を着たまま寝ていたのは久しぶりだ。北海道は室内が暑い。シャツ一枚で過ごせるくらいだ。これが他の地域だったら風邪をひいていただろう。
久しぶりの岩見沢、泊まったのはホテルサンプラザ。普通のホテルでは、ここの朝食が日本一豪華だと私は思っている。久しぶりの邂逅を楽しみにしていた私を襲ったのは激しい二日酔い。おそらく深夜0時頃にはホテルに帰ってきたであろうが、食事ができる状況にない。服を脱いで改めて寝る。気がつけば午前九時半。朝食の終了時間だ。
ああ、無念。
札幌駅 蕎麦ING
シャワーも浴びずにチェックアウトを済ませると、タクシーで駅に向かう。岩見沢は有数の豪雪地帯だ。道路にはうず高く雪が積もっている。駅からは特急で札幌に。腹が減った。何か食べたい。サツエキ地下で食べられそうなものは立ち食いそばか。蕎麦ING。通るたびに気になっていた店だ。
券売機で食券を買う。おすすめナンバー1の天ぷらそばに生玉子をトッピングだ。いわゆる天玉そばだ。
カウンターに座ると、すぐに蕎麦が出てきた。まずは一口。
これ、あかんやつやん。
ダメだ、古き悪しき時代の遺物がここにあった。今どき、このレベルの麺はダメでしょう。蕎麦と書いてあるが、これは別物だ。名乗ることさえおこがましい。天ぷらもひどい。まともなのは生卵だけだ。二日酔いのせいもあるのか、なおさらダメな部分が際立って仕方がない。
半分以上残して店を立ち去る。
お冷やが一番美味かった。
私の口に合わないだけで、このチープ感がいい、昔ながらの変わらぬ味がいい、という人もいるのだろう。札幌駅ホームの立ち食い蕎麦もここと似たようなものなので、北の大地では伝統的な立ち食いそばが好まれるのかもしれない。考えてみれば北海道で富士そばも小諸そばもゆで太郎も見かけたことがない。ニューウェーブは好まれぬと言うことだろうか。
ホテルにチェックインし、ようやくシャワーを浴びた。やっと落ち着いた。少し眠るとしよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)