琉球市場 やちむん
娘の零号機ことハルハルが沖縄に来ている。沖縄料理をご所望なので、出張帰りからのやちむん行きとなったのだ。人気店なので妻が予約しておいてくれた。車で店に向かう。店の前が駐車場なので便利だ。入口は沖縄らしさを演出した落ち着いた雰囲気である。
店に入ると、一番手前のお座敷席に案内された。奥まったところにあるので、けいたまが逃げる場所が制限される。これは助かる。掘りごたつになっているので、足も楽だ。
さっそく娘のけいたまが奥の席に座る。なんだか楽しそうだ。
メニュー
さて、何を食べようか。本日のおすすめを見ながらハルハルに聞き取り調査を行う。
広い店内にはまだ客が入っていなかった。走り回れるので、乳児が大喜び。日本の家は狭いからなぁ。外国だとマンションでも二百平米以上あるから、家の中で十分に走り回ることができるのに。頑張って金を稼ぐしかないな。二部屋買って、まとめてリフォームするしかないか。新築でも、設計変更すれば問題ないか。沖縄でも1億円は必要だ。埼玉か千葉でマンションを買った方が安いのだが、仕方が無い。
蒸し鶏と夏野菜のピリ辛味噌和え
まずはお通しから。ノンアルの妻とハルハルの分は、鶏肉が豆腐になっている。きゅうりのスライスが涼しげで爽やか。蒸し鶏のコラーゲンがプルプル。鶏肉の味もしっかりして美味い。
スーチカーとはんだまーのポン酢和え
スーチカーは豚肉の塩漬け。沖縄の伝統保存食だ。ベーコンに感覚が似ている。こいつを味付けなしに炒めただけでも美味いのだが、さらにハンダマーこと金時草(きんじそう)をポン酢であえたものだ。ヘルシーだし、美容にもいい。ポン酢でさっぽりいただく。夏だなあ。
スクの唐揚げ
この季節しか味わえない、沖縄の風物詩だ。スクという小さな魚は、塩漬けである「スクガラス豆腐」が有名だ。四角く切った島豆腐の冷奴の上にスクガラスをのせたものだ。私はあまり好きではない。この魚が獲れる夏は、塩漬けにせず、唐揚げが美味いのだ。川エビ唐揚げの感覚だ。これがまた、酒に合うのだ。
ソーミンチャンプルー
沖縄を代表する料理だ。暑いのに、ソーメンをめんつゆにつけて食べる習慣がない。圧倒的にチャンプルーだ。ソーメンは絡むので、作るのが難しいのだが、この店は一本一本がパラパラになっていて、団子のように麺が絡まっていない。薄味で美味い。
娘が爆食い。
イカスミ焼きそば
いかすみジューシーと並ぶ、沖縄を代表するイカスミ料理だ。そばも中華麺ではない、こちらでは沖縄そばを炒めるのが一般的だ。イカスミを入れることで、普通の焼きそばよりもコクが出る。ショウガとの相性も抜群。食べると口の中が黒くなるので、帰りのスーパーで買い物中に笑ったらダメよ。
鳥唐揚げ
熱々で美味い。外れ無し。ボリュームたっぷり。胸肉を塩胡椒でうまく味付けしている。もちろんカリカリ。娘もかぶりつき。
揚げテビチ
テビチは豚足のこと。表面はカリカリ、中は柔らかい。食べやすいように、骨が抜き取ってある。甘口のタレが絡んで美味い。
そろそろ娘が飽き始めたようだ。アンパンマンをみたいと主張しはじめた。お腹もいっぱいになったし、帰るとするか。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)