鮨の東龍
今回は6人でランチの予約。お座敷で会議をしながらのランチョンであった。
さて、何を食べようか。
メニューを見る。しかし、まだ全員がそろっていない。3人は少し遅れるとのことであった。仕方ない、つまみで刺身を注文して到着を待つ。ついでに漬物盛合せもオーダーする。
「酒があったらなぁ。」
三人の心の声が聴こえるようだ。しかし、会議中なので、ビールを頼むわけにはいかない。日本酒など、言語道断だ。
極上の刺身盛合せ
刺身がきた。
ぉぃ。
これはやばいだろう。見た目にもうヨダレが止まらん。酒抜きでこれを食えと?!お茶だけでやり過ごせと?
拷問か。
待ち人来たらず。仕方がない、お茶でやり過ごそう。
「酒飲みたいですねぇ…」
ついに心の声が口に出始めた。危険だ。しかし、酒を飲むわけにはいかない。
なんなんだよ!シャコは身がみっちりいて美味いし、海老はねっとり甘い。そして、カンパチ。昨晩も驚いたが、同じものだ。美味い。カンパチがこんなに美味いなんて、半世紀ほど生きてきたが、記憶にない。
すべてがうまい。
「あー、酒があればなぁ。」
私まで心の声を口にしてしまったではないか。ひどいぞ、北海道。何のうらみがあって、酒抜きでこれほどのレベルの刺身を食べなければならんのだ?!
とっとと来いよ!まだ来ないのかよ!刺身だけじゃ腹が膨らまないんだよ!会議をとっとと終わらせて、ビールだせや!
あ、来た。ようやく待ち人が来た。漬物盛合せ追加しますか。
寿司を堪能
6人で予約していたのだが、あとから5人が来たので部屋が狭くなった。その上、彼らは食事を済ませてきたという。
マジか?!
まあいい、そしたらわさび巻き食べませんか?北海道の土わさびを細巻きにしたもので、なかなか癖になるんですよ。
「それ、いいですね。食べてみたいです。」
一人が言ったので、メニューにはないのだが、店の方にお願いしてみた。会議が始まる。腹が減ったので、最初にいた三人は握り寿司を注文した。
わさび巻きが出てきた。あれ?これって、わさびの葉っぱだよ。おろしじゃないよ…でも、美味いや。皆も食べなよ。
北寄貝、うまっ!カニもカズノコも平目もうまうまー。これが会議中じゃなかったらなぁ。もっと味わえるのにいまいち味気ない。
それでも美味いわ。北海道、やるなー。
1時間半ほどで会議は終了した。店を出るときに、後から来た一人が話しかけてきた。
「あのわさび巻き、食べて見たかったんですけどね…」
席の位置が悪かったよね。次回、また食べようよ。秋にはまた北海道だよ。美幌だよ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)