天バル みさと
一年前にも食べにきた。今回も閉店時間を過ぎてから、貸切で店主自ら調理してくれるという。光栄だ。
まずはお通し。いぶりがっこクリームチーズ。うまい。絶妙なコンビネーション。しょっぱさとまったりさ。いぶりがっこは人によって好みが分かれるが、しょっぱい漬物なので、厚みがあるとクリームチーズが負けてしまう。このコンビネーションにはバランス感覚が不可欠なのだ。
ちなみにこの店の天ぷらの美味さには秘密があると言う。店内に思いっきり書かれているので、企業秘密ではなく、むしろアピールポイントなのだが、ドクターフライという機器を導入してるのだとか。「50kHzの電波を食材に当てることにより水分子を安定化」という説明は大いに疑問だが、店主によれば、実際にこの機器を使うと、火の通りが良くなるために、冷凍したままの食材に衣をつけて揚げることができるので、調理の失敗がないと話していた。
理論はともあれ、効果がハッキリしてるのならば問題ないだろう。半熟黄身のゆで卵天ぷら、美味い。初体験の味だ。玉子焼きの天ぷらならば天広の定番だが、よくタマゴが爆発しないな。これもドクターフライのおかげなのだろうか。
豊富なドリンクと調味料
相変わらずの豊富なレモンサワー。にもかかわらず、私はハイボールしか飲まないのだ。
本日のネタも豊富だ。しかし閉店後なので、それほどネタは残っていないとのことだ。
揚げた天ぷらはお好みの塩で食べる。ハーブ塩、ゆかり塩、ゆず塩、わさび塩、岩塩。個人的にはゆず塩か岩塩が好みなのだ。わさび塩は伊豆に行くとよく売っているが、一度買ってみたものの、用途の少なさに困ってしまった。
天ぷら以外に使い道がない。
さて、さっそく出てきたぞ。ホタルイカに稚鮎に、あとはなんだ。忘れた。ホタルイカを天ぷらにできるのは、ドクターフライのおかげだと話していた。いずれもうまいぞ。
ハイボール、お代わり!
紅ショウガ天って、関西では食べるし、深夜食堂で有名になったけど、これは違うだろ?千切りにするまえの紅ショウガをスライスしたやつを揚げるんじゃないの?これ、しょっぱくて食えないよ。
「え?そうですか。うちはこれで評判いいですよ。」
店主がのたまう。マジか。私は認めない。
そして締めの蕎麦
まだまだ天ぷら来るぞ。いくらでも食べれる感じがするな。串揚げよりも軽い気がする。げ、もう零時半じゃないか。閉店時間を1時間半も過ぎてるよ。締めの蕎麦を出してくれい。
「はい。」
先に出されたのは天かす。揚げたて。さすが天ぷら屋。
そして締めの蕎麦。飲んだ後に食べるのがうまいんだよなあ。この量がちょうどいい。シンプルなのに味わい深い。
御馳走さまでした。また食べに来ます。
※平成31年2月末で閉店しました
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)