有楽町で食べましょう
さて、我々は全部で6名だ。この人数が入る店はどこにあるのかといえば、思いつくのが交通会館、10年ぶりだ。住民票が都内だったので、パスポートの申請にきたのだ。今は南風原町民だから、町役場でパスポートが申請できる。埼玉県民は確か新宿でパスポートの申請・交付ができたはずだ。便利になったものだ。
地下の飲食街に降りる。京都ラーメン、博多うどん。なんか違う。ふと、季節料理という看板を見つけたので、みんなを呼んだ。店内はとんかつ専門店としか思えない上に、外からは店のカウンターしか見えない。六人座れるだろうかと尋ねてみると、中にテーブル席があるので座れるという。とっとと入ろう。
季節料理 西田
カツは三種類。ロースカツ、味噌カツ、和風塩カツ。加えてカキフライ、梅しそ入り鳥ササミフライに若鳥一口カツ。価格帯は600円から800円、最多価格帯は800円だ。同じテーブルには三人が座る。私は和風塩、隣は味噌カツ、向かいはロースカツ注文した。
カウンターの上にはキャベツが大量に載った皿と、小皿が大量に置かれている。
塩ロースカツ
まず出されたのが、この小皿。沢庵ふた切れと大量のしそ昆布。次にご飯。そして味噌汁。とんかつはまだ出てこない。しばらくして、まずは私の塩ロースカツが出てきた。カツの上にネギと鰹節。見た目も香りもたこ焼きというか、粉もんのようだ。
味噌カツ
豪快というか、敢えて雑に切っているのか、大きめのネギがドカンと味噌の上にのっかっている。
とんかつを食す
衣は薄いが固め。独特な感じがする。名寄のかつめしの衣も固かったが、あれとはまた違う。肉は厚めで、美味い。850円でこの肉を出すのか。すごいコスパだ。だが、奇をてらった塩ロースはたこ焼きのような安っぽいトッピングが残念だ。名古屋近辺の方には申し訳ないが、やはりカツはロースだ、ソースが王道だ。味噌カツが食いたければ矢場とんに行くしかないのだ。
当然のようにほとんどの者が昆布の佃煮を食べ残した。こんなしょっぱいもの、大量に食べられない。昔はこれをお茶うけにして、カツが出てくるのを待っていたのだろうか。塩分摂りすぎだ。
キャベツのお代わりがないのかとガッカリしていたのだが、そんなことはなかった。そもそも皿にのっているキャベツの量が尋常じゃない。しかもこのキャベツ、スライサーではなく、包丁の手切りだ。厚みがあって、食べにくい。なかなか食べ進めない。なんとか攻略したが、ご飯を残す羽目に。
昔ながらのトンカツ屋…ではない。ここは小料理屋と書いてある。昼と夜とでスタッフが違うのだろうか。ベテランのみが切り盛りする、安くて美味い店。いつまでやってるのだろうか。後継者不足で、人気店がどんどんとなくなる昨今。ここも数年後には別の店になっているのだろうなとしみじみ思いながら、店を後にした。
季節料理 西田(食べログ)
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)