とんかつ やまき ミックスフライ

東京都中央区 有楽町駅 とんかつ やまき

とんかつ やまき

懇親会が終わり、二次会に行くことになった。ガールズバーはもういいと最年長者が言った。私は正直どこでもいいのだが、トイレに行きたい。それで銀座と言えば、私が行ったことのある店は一見だけだ。ちゃぼうずだ。もう一軒、リーズナブルなクラブを知ってはいるが、銀座の外れまで歩かなければならない。ほぼ新橋だ。ここは京橋だ。かなりの距離がある。

ちゃぼうずを目指して歩く。場所をちゃんと覚えていないのでGoogle マップで調べて歩く。10分ほど歩いて、Google マップが示す場所に着いたのだが、該当する店は無い。何やら怪しいクラブがあるだけだ。ガールズバーもある。やはり年長者はガールズバーには行きたくないと言う。私は別のガールズバーでも構わないが、とにかく今はトイレに行きたい。もう一人も膀胱が限界だと言う。奇遇だな、私もだ。

ふと目の前に見つけたのはトンカツ屋。割烹の店、京料理の小料理屋の二次会がトンカツ屋。

ありえない。

なぜ、今ここでとんかつを食べなければならないのだ。しかも店は地下だ。私はキャリーバックを持っている。こんな重いものを持ったまま階段を降りたくない。

しかし私の膀胱はすでにアラームが大音量で鳴っている。まもなく破水してしまいそうだ。限界突破間近、漏れれば被害は甚大だ。ならばトンカツ屋に入って難を逃れるしかない。とにかく店に入ろうと言うことで、下腹部を微妙な力み具合でキャリーバッグを持ったまま階段を降りた。

店内

店内はまるで平成初期、昭和から時代が変わったまま時計が止まったかのようだ。The 職人といった雰囲気の大将と、一番弟子のような方の二人組がカウンターの中で我々を凝視していた。

メニューはプリンターで出力したものではない、昔ながらの手書きの活字のようなデザインになっている。久しぶりに見たぞ。

店内は良くも悪くも平成の名店って感じだ。

メニュー

さて何を食べようか、メニューを見る。とんかつをはじめとフライが多種なのは当然としても、サイドメニューがなかなか充実している。

私は野菜が食べたいのでトマトスライスをチョイスした。さらにミックスフライ、メンチかつ、一人に至っては二次会でロースかつ定食を食べると言う。

「腹が減ってさあ…」

さっきのカツ煮は食べなかったのか、あれくらいではボリューム不足だったのか。私は結構、お腹いっぱいでし。

卓上にはグレーの陶器に入ったとんかつソースにウスターソース、塩、醤油、七味、ポン酢にカラシなど。奇をてらったものは置いていない。

トマトスライス

大量の和風ドレッシングが注がれているがゆえに、味が濃ゆすぎるが、レタスと合わせるといい塩加減になった。シャキシャキの野菜はみずみずしく、腹が一杯のはずなのに、箸が止まらない。きっと私の身体がフレッシュ野菜を求めていたのだろう。

キスフライ

バカにしたもんでない。明るい狐色、いや、小麦畑のような色に揚げられた衣は歯触りが軽くてサクサクで、揚げ加減といい、味も自己主張せず、素材の味も邪魔しない。名脇役はパン粉の選び方と揚げ方のコンビネーションが実現しているのだろう。

メンチカツ

すごくジューシー。肉の旨味あふれる。

キャベツのスライスが極細。しかもボリュームがすごい。嬉しい。かたっぱしから食べ尽くす。コロッケも薄味で軽い衣との相性がいい。

圧倒的じゃないか!腹が一杯ではなかったのか?全員、ガツガツ食べている。お前らは中高生か?違うだろ、全員がアラフィフ、いや、五十代のおっさんだろ?

ミックスフライ

あ、無くなってる…(涙)一口も食べられなかった。

ロースカツ定食

とんかつ屋なのに、とんかつを食べてない。一人がつまみではなく、ガチでトンカツ定食を食べていた。

美味そう…旨いですよね?

そして閉店時間。トイレ目的で入った店だが、訪れてよかった。ぜひシラフで再訪問したいものだ。

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