ブリトロユッケ風

東京都武蔵境駅 飯゜駄(パンダ)塩もつ煮とポテトサラダ

明日の三者面談を前に、娘の零号機ことハルハルと話をするため、夕食を一緒にすることにした。高校の後輩の島田も一緒だ。日本に不慣れなハルハルは、困ったときには近所に住む島田に連絡を取っているらしい。頼りになる後輩である。武蔵境は島田の庭だとかで、彼に店を任せたところ、ここで待ち合せることになった。

武蔵境駅隣のホテルにチェックインし、約束の18時に間に合うように店に向かった。駅前を歩いていると島田から電話がかかってきた。彼も駅前にいるという。後ろを見ると電話をしながら手を振っている島田が見えた。合流して店に向かう。ん?ハルハルからLINEだ。

「ごめんなさい。授業が19時まであるの忘れてた。遅れます。」

仕方ないな。島田と二人で飲んでいよう。

「ここです。」

島田が一軒の店の前で立ち止まった。ここ?看板ちっさ。わざとわかりにくくしている?ドアを開けて店内に入ると、長いカウンターを抜けた、一番奥のテーブル席に案内された。

さて、何を食べようか。島田によると、塩もつ煮とポテトサラダが名物だが、何を食べても旨いという。その割に食べログの点数は高くない。食べログあるあるなのだ。ネット民の評価が常に正しいとは限らない。というか、私の場合は食べログのネット民とは評価がかなり合わないような気がする。

お通しの野菜スティック。太いので、食べるのにあごが少し疲れる。もうちょっとスリムにカットしてほしい。

もう一つ、お通し。キッシュと肉じゃが。旨そうだ。親会社に移動になってから島田に合うのは初めてなので、新しい名刺を渡した。彼は一週間の休みを取って沖縄に来る予定だったのが、台風でダメになり、急遽、四国一周の旅をしてきたのだとか。外資系の営業職で、よくまあそんなに休みが取れたなと尋ねたら、実は僕も転職するんですという。

転職先は?マジか?聞いて驚いた。彼が若い頃に勤務していた会社のライバル企業だ。待てや。その会社の機器は壊れるし、中身が古くて改造もできないし、性能もいまいちだから、お前のところから買っていたんだぞ。それがなぜにかつてのライバル社に?ぶっちゃけ、これか?金か?

まあ、今の勤務先も世界中で評判悪くて、ヒンシュク買ってるから、転職したくなる気持ちはわからんでもないな。

パクチーサラダ。ドレッシングがパクチーはもちろんのこと、甘いトマトとも相性ピッタシなのだ。香り豊かでパリパリでシャキシャキ。

たまらん。

パクチー嫌いの人にとっては、最悪の品に違いない。私はパクチーマニアだ。

ブリトロユッケ風。見るからに旨そうだ。新潟あたりでは、トロはマグロよりブリの方が美味い、と力説する者もいる。確かに寒ブリのトロは、大トロに勝るとも劣らない。これをユッケと言うか、つくねと言うか、玉子の黄身と薬味の青ネギに特製のたれで食べる。

なまら美味い。

ここでようやくハルハルの登場だ。19時半だ。私はトイレに立った。一人用の個室である。洋式の温水洗浄便座ではあるのだが、なんだこれは。トイレにパンダが祭られている。なぜだ。

トイレにまつる必要性も必然性も理解できない。しかも不気味だ。

生春巻き…だと思う。このあたりからメモも記憶もない。

名物の「とてもうまいポテトサラダ」。

名物 塩もつ煮。中央の半熟玉子の存在感が半端ない。

刺身も悪くない。ハルハルがモリモリ食べる。

ハルハルが来た頃には、お父さん、酔っぱらってしまって、あまり話した内容を覚えていない。明日の三者面談に必要な知識だけは覚えたから大丈夫。先端芸術ってやつを受験するんだよな。チームラボとは違うんだよな。それだけで十分だ…と思う。お父さんは芸術とかアートってやつは、さっぱり分からんのだよ。

ハルハルをタクシーに乗せて帰らせた後、島田とショットバーで数杯のんで分かれた。さて、明日の面談はどうなることやら。

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