ブランチカレー
昨日は色々と準備に苦労した上に神経を使う会議があった。無事に終わり、少人数で後始末の会議を終えて社宅に戻った。
夜は一人のんびりとアニメを見ながら呑んでいた。異種族レビュワーズ(3話まで)と賢者の孫。一気に見てしまった。気がつけば結構な時間。
翌朝はかなりの寝坊である。普段よりも4時間以上遅い起床だ。これでいいのだ。本日はのんびりと仕事をすると決めていたのだ。
空腹に気がつくが、朝飯には遅い時間だ。かと言って昼までは待てない。
ブランチだ。
大概の飲食店は11時半に開店するが、ごく一部、11時開店の店がある。近所を探してみると、カレーの店を見つけた。
ああ、以前から気になっていた店だ。何度か前を通り過ぎた。そのたびに今度、食べに来ようと思っていた。ネットでの評判も悪くない。
好機!
時計の針が11時を指す直前に部屋を出て店に向かった。
東京都港区 三田駅 欧風カレー専門店 ボン・ナペティ
店は地下一階である。階段を下りて扉を開けた。
店内に客はいない。内装は落ち着いたレトロな雰囲気。軽快なピアノの音色が奏でるジャズがBGMだ。まさに喫茶店だ。
メニューはカレーのみ、辛さは4段階である。
アボカドトマトエビにも惹かれるが初めての訪問だ。オーソドックスに肉入りにしよう。うん、ミートミックスだな。もちろん辛口なのだ。
じゃがいもとローズソルト
カレーの前にふかし芋が供された。ジャガイモは塩をつけて食べるのだな。岩塩ローズソルトをミルで挽く。この店のイニシエーションなのだろう。
だが、高血圧の私に塩分は要注意なのだ。ためしにそのまま食べてみる。芋はメークインか。塩をつけなくても十分に甘い。
卓上にはローズソルトのほかに付け合わせの福神漬け、ラッキョウ甘酢漬けにシソの実である。伝統的な三食トリオだ。ピンクのガリなど不要である。
ミートミックス辛口
しばらくしてグレービーボートに入ったカレーとプレートに盛られたライスが運ばれてきた。
カレーは口当たりは甘い。辛口なのに…と油断していたら急に辛さが口の中に広がってきた。しかも後を引く。スパイシーな時間差攻撃だ。
ルーの中には肉がゴロゴロ。さすがミートミックス。食べてみれば肉は柔らかく旨味がしっかりと詰まっている。
芋をカレーに入れてみた。肉と芋とご飯。いい取り合わせだ。
らっきょうは甘さ控えめ。カレーに合う。
後から入ってきた女性客にスタッフが告げていた。中辛が家庭の辛口だそうだ。なるほど、確かにこれはかなりの辛口だ。カプサイシンの刺激で頭皮が痒くなってきた。
ミートミックスは豚肉と牛肉だと思っていたらチキンも入っていた。煮込んだものではない。軽くスパイシーに味付けして焼いたものだ。鶏皮はぬめっとせずカリカリ感が残っている。もちろん肉も味が濃い。牛肉はあっさりめ。スネ肉だろう。
氷の入った大きなコップもスパイシーなカレーにちょうどいい。
ご飯の量はさほど多くない。男性なら物足りない人もいるはずだ。ミートミックスだと相当量の肉が入っているのでちょうどいいくらいであった。
ごちそうさま
また客が入ってきた。あさりカレーを注文する。そう言えば先ほどの女性もあさりカレーを食べていた気がする。人気メニューなのだろうか。
帰りがけに気づいた。持ち帰りもあるのか。
入れ違いに女性メインの団体客が入ってきた。一人がつぶやく。
「こんなところにあるのか…」
まったくだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)