店はどこだ?
昨晩、宿泊した玉野からバスで二時間かけて岡山駅にたどり着き、バスを乗り継いで岡山空港に向かう。飛行機で羽田に飛び、モノレールで浜松町に向かった。機内から見えた富士山が美しかった。
今日の集合時間は13時。今は12時前。玉野を出たのは朝7時だ。遠かった。とにかく、飯を食うなら今しかない。重いトランクを転がしながら、店を探した。
ネットで調べると、金杉橋口から歩いて数分のところに、立ち食いそばの価格で十割そばが食べれる店があるという。十割そばは好みではないが、蕎麦好きとしては気になる。よし、ここにしよう。ネットによれば、日曜営業だ。
が、開いてない。これだよ、だからネットはアテになんねーんだよ。仕方ない、そのまま第一京浜を渡る。九州料理…ここでいいか。
しかし、この巨大なスーツケースを待って、地下一階まで階段を降りるのは無理だ。正確に言えば、不可能ではないが、嫌だ。諦める。さらに道を歩く。インド料理の看板を見つける。カレーか…疲れた胃をスパイスが癒してくれるかも。ここでいいか。
しかし、問題が。このでかいスーツケースを待って二階まで階段で上がるのは無理だ。正確に言えば、不可能ではないが、嫌だ。諦める。
インド料理 JYOTI(ジョティ)
おれに飯を食わせる店は、この地には存在しないのか?!
会社に向かってトボトボと歩く先に、再びカレーの看板が見えた。この店はよく目にしていたが、いつもスルーしていた。店は開いている。店外で食券を買って中に入るようだ。
マトンカレーもいいな…うん、これを食べよう。カレーには整腸作用もある。少し疲れた体をいたわるのも健康管理のうちだ。食券を買うと店に入った。
マトンカレー
店内はインド調だ。おそらくインド人二人で店をやっている。先にサラダが出てきた。
野菜はみずみずしく、シャキシャキしている。これに酸味の効いたドレッシングがとても合う。ご飯は日本のコメ。マトンカレーは辛さを聞かれなかったが、辛口カレー程度。好みはもっと辛い方だが、連日の飲み会で疲れている胃にはこれくらいがいいか。
さらっとしたカレーが固めに炊いたご飯に染みて食べやすい。マトンは柔らかく煮込まれている。美味い。
カレーに時折混じる香辛料を噛むと口の中が爽やかになる。汗が出てくる。新陳代謝が活発になっている証拠だ。
カレーはさらっとして美味いのだが、何か物足りない。個人的にはコクと味の深みがもっと欲しくなってしまう。とはいえ、一気喰いしてしまったから、美味いには違いない。コメが多過ぎて食べきれなかった。ナンの方がカレーに合うのかもしれない。
この店の前を今までに何十回も通り過ぎてきた。今日の機会がなければ、食事することもなかったように思う。インドカレー、たまにはいいな。今度は荷物を持っていない時に、二階の店にも行ってみよう。
※2018年1月29日に閉店しました。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)