鮨盛り合わせ

岩手県久慈市 久慈駅 幸寿司 刺し盛と鮨盛り

あまちゃんのロケ地

NHKの連ドラ「あまちゃん」で有名になった久慈に来た。20年ぶりに来たと思ったのだが勘違い。実は初めてだ。浄土ヶ浜を久慈市だと勘違いしていた。違う。宮古市である。

20年前に前妻と義弟とその友人らで旅行に来た。私以外は全員が中国人。仙台から気仙沼に入り、どこで知り合ったか忘れた若女将の旅館に泊まり、釜石を通って宮古へ。そこで遊覧船に乗り、カモメにパンを投げつけて大はしゃぎしていた。そこから山田線で盛岡へ。制服で乗ってきた女子高生が、盛岡に近づくとトイレで着替えたのか、私服になっていた。時間は18時過ぎ。明らかに盛岡一泊コースである。明らかに夜遊びしに行く感じである。田舎の子はすごいなぁと感心したことを思い出した。

「まーだまーだー。」
「もっともっとー。」

盛岡市内でわんこそばを食べてから、MAXやまびこで東京に帰った。当時は都内に住んでいたのだ。

東北新幹線の二戸駅で降りると、駅前にJRバス「スワロー号」が停車している。これに乗り70分で久慈だ。東京駅を出てから4時間半。ようやく久慈についた。遠い。

世界のラーメン 豚とん

1日目は寿司屋で宴会だ。その後は市内に飲みに行った。土地勘がないので、どこで飲んでいるのか分からない。最後はラーメン屋だ。「世界のラーメン 豚とん」何が世界なのかと言うと、ラーメンの名前がすべて国名になっているからだ。腹が減ってないのに無理やり連れていかれた私は、なにも食べなかったはずだ。私にはiPhoneと言う補助記憶装置があるので、それでわかることもたくさんある。やはりラーメンは食べていない。撮影した角度から明らかに隣人のラーメンを撮影しているからだ。

翌日は朝から会議だ。午前中の会議が終われば私は14時過ぎまで次の予定がない。ほとんどの者は13時から午後の予定が入っているので、会議の会場となるホテルで食事を済ませるのだが、私は一人で寿司を食べに行くことを会議の参加者に宣言していた。

幸寿司

無事に午前中の会議が終わったので、そそくさと帰る準備をしていたところに、鈴木と吉良のコンビが寄って来た。吉良が尋ねてくる。

吉良が「えーっ!」と言う顔をする。

「寿司、食いに行くんですよね。もう、店も決めてあるんですよね。」
「いや、決めてない。これから。」

「まだ店決めてないんですか?自信満々に寿司に行くとか言ってたじゃないですか。」

なんの自信だかわからないが、問題はない。久慈には同い年の古川さんがいる。この会場も古川さんが支配人を務めるホテルだ。

「古川さんに聞くからいいんだよ。」

そう答えた私に吉良が言う。

「先輩、僕も鈴木と寿司食いたいんで、連れて行ってくださいよ。」

古川さんにお願いして3人で予約を入れてもらった。

会場のホテルから歩いて数分、古川さんによれば、地元では一番の人気店だとのことだ。予約しておいたのですぐに座敷に通された。奥の座敷には見知った顔が数名いた。

刺し盛りと握り寿司を注文する。握りはシャリ少なめでお願いする。鈴木も少な目にしてくださいと被せてきたが、吉良はリクエスト無し。

さすがの刺し盛と鮨盛り

次の会議まではまだ時間があるので、ランチビールを頂くことにする。最初に刺し盛りが出てきた。カンパチ、中トロ、ヒラメにホタテ。どれも美味い。鮮度が抜群なのはもちろん、見た目にも美しい。私はホタテが好きではないのだが、産地では食べる。甘くてネットリとしていて、全然違うのだ。

店内は満席にはならなかったが、多くの客が入店を断られていた。夫婦二人の小さな店なので、団体客がいくつも押しかけると、席があっても、対応できないということだった。

ビールの杯が空いてしまったので、一杯だけと決めて全員がハイボールを注文する。握り寿司が運ばれてきた。

どれも美味い。河童巻さえ美味い。ウニとエビは最高だ。もちろん、中トロも甘く、アワビは食感も香りも良く、エビはねっとりと甘い。タイも甘みと旨みがたまらない。人気があるのも当然だ。

気がつくと鈴木が二杯目のハイボールを飲んでいた。協定違反だ。私はあがりを注文した。寿司の締めはお茶に限る。それに、会議に向けてアルコールを飛ばさなければならない。昼酒は効くのだ。いい気分になったところで店を出ることにした。さて、夜は何が食えるのだろう。

幸寿し(食べログ)

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