刺身盛合せ

すすきの 一路 豚バラ山わさびバター飯と音威子府そば

打ち上げパーティー

同期会や同窓会というのは誰にでもあるだろう。公式なものもあれば、プライベートなものもある。社会人になってから数年ほど、何かのきっかけで高校の同窓会組織の役員をしたことがあった。これは公式な組織だ。私が通った大学にも同様な組織があったのだが、私がいた学科は、会計に不正があったとかで、入学した年か翌年に解散したと記憶している。

社会に出ても、同期入社とか、何かで一緒に活動したとか、どこかの組織を卒業したとか、町内会で何かしたとか、人間は一人で生きているわけでなく、社会活動を通して人間同士で繋がっている以上、人生の中で一定の時間と苦労を共有する仲間が必ずできると思う。

平成27年度、一年三ヶ月もの間、苦労を共にした仲間がいる。共に汗を流し、語り合い、ときにはぶつかり合い、涙を流し、バカをやって怒られたり。いい歳をしたおっさんが何をしてると思われるだろうが、人間は幾つになっても、若い頃と変わらない気持ちがあれば、強い絆で結ばれるものだと思う。

もう一年以上が経つのに、何かあれば集まって思い出話に花が咲き、近況を報告し合い、いろんな問題について議論したりするこの仲間たちは自分の財産だ。

などと堅苦しく書いているが、夏だし、ちょうど北海道で会議があるし、ゴルフも行きたいし、なら集まろうかとススキノに集まったのが実態だ。それでも皆と会うことができれば、とても嬉しい。

空港からバスでススキノは時間がかかる

集合場所はススキノの「一路」地図によればマクドナルドの下にある。いつもは札幌駅前のホテルを予約し、新千歳空港からは電車で向かうのだが、バスだとススキノに停まるので、なんとなく乗ってみた。

これが失敗だった。

バスは空港から高速に乗り、北広島インターで降りた後、延々と下道を行くのだ。しかもバス停が多い!電車なら一時間でススキノまで行けるが、空港17時10分発のバスがススキノに着いたのは18時50分だった。

100分!

時間かかりすぎだよ、トホホ。

すすきの 一路

急いでアパホテルに向かい、チェックイン。部屋に荷物を置いたらすぐに店に向かう。地図によればマクドナルドのビルの地下だ。しかし、マクドナルドの下にそれらしき店は見つからない。

そもそも「松岡ビル」ってどこだ?

あー、こういう時は裏通りのパターンが多いのだ。その通り、裏の細い道を入るとすぐに入口が見つかった。

階段を下り、地下街を歩く。人気が無い。本当にこんなところに店があるのか?恐る恐る奥へ進んで行くと、確かに店があった。「そば」と書かれた吊り下げ旗が気になる。

ドアを開ける。意外に小さな店だ。カウンターと奥の座敷席しかない。しかもそこに知ってる顔は…いた。本日の幹事だ。8人中二人しか来ていない。ここは沖縄か?

「久しぶり!」

握手を交わす。どうも飛行機が遅れていたり、ホテルが会場から遠かったりと、それぞれにそれなりの理由があって、時間までに来れないらしい。

刺し盛

先にふたりでビールで乾杯する。数分後にまた一人、一人と現れる。気が付けば大半がそろっていた。オーダーを出すように幹事が女将さんにいうと「待ってました!」とばかりに刺し盛りが出てきた。

刺身の説明はなかったが、ふくらぎ(ぶりの幼魚)、にしん、ほっけ、タコの頭、サーモン、マグロ、黒そいに真つぶ貝だ。

豚バラ山わさびバター飯

小腹が空いていたので頼んだ「豚バラ山わさびバター飯」は、甘めのたれにバターのコクが絡み、そこにネギのほのかな辛味と、わさびのツンとした辛さがピリッと効いて旨い。なにも期待せずに頼んだので、非常に驚いた。一同「これ、うまいな。」と食べてしまった。

ざんぎ

真ホッケの干物は塩がよく効いている。子供のころに散々食べさせられたせいか、私はあまりホッケの干物が好きではない。そもそも、これを切り身で食べていた。大学生になり、居酒屋で縞ホッケなるものを見たとき、あまりの小ささに「これはホッケではない。」と主張したものの、誰もまともに話を聞いてくれなかった。

ざんぎ(北海道で鶏のから揚げのこと)は普通にうまい。鶏のから揚げのまずい店ってのはあまりないと思うが、たまにある。ポテトは普通だ。

音威子府そば

うーん。やはり蕎麦が気になる。メニューには「音威子府そば」とある。蕎麦で有名な幌加内も道北だ。よし、ここで食べなければ機会がないかもしれない。意を決して注文する。出てきた蕎麦は真っ黒。あれ?北海道は更科が基本ではないのか?冷たいそばだが、ぶっかけだ。そばつゆは少し甘め。取り椀をもらって少量を入れ、蕎麦をすする。

「うまいですか?」

味を聞かれたので答えた。

「食べてみて。」

食べた者も無言になる。私も箸が進まない。このような蕎麦は初めてだ。ネットで調べたら音威子府の名産品らしい。ぼそぼそしないのが特徴と書いてあるが、正直、ボソボソだった。本場で食べたら違うのか?どうもこの「一路」という店自体も音威子府にあるようだ。

アスパラ

季節はもう終わったと思っていたのだが、まだメニューにあるようだ。

「焼きと茹でとどちらがいいですか?」

と聞かれたので、即座に「焼き」と答える。これは普通にうまい。北海道のアスパラはうまいのだ。

一通り、北海道の幸を堪能したところで時間となった。さあ、久しぶりにススキノに繰り出すか!

一路(食べログ)

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