夏木マリスペシャル

大阪 長堀橋 もんじゃ麦 夏木マリスペシャル

毎年恒例忘年会

一年に二度、恒例の集まりがある。忘年会とお疲れ会だ。忘年会はもちろん年末に。お疲れ会は年度末が終わった四月から五月に行うことが多い。昨年の忘年会は上野だった。あれから一年。あっという間だ。毎年同じことを言っている気がする。けいたまが生まれて二年、上の子たちが生まれて十九年、今の会社に来て三年九カ月。あと三十年もすれば、亡くなった父と同じ歳になる。

三百歳くらい生きることができれば、2199年にガミラスが地球に攻めてきてヤマトが復活するところが見られるかもしれないのに。機械猫、じゃなくて、ドラえもんも実用化されてるかもしれぬ。

もんじゃ 麦

今年の忘年会は大阪に相成った。全国から同じ顔ぶれが定期的に集まるなんて、とても嬉しい。こういう繋がりは大事にせねばならぬ。会場は長堀橋は「もんじゃ麦」。なぜに大阪でもんじゃ焼き?などと野暮なことは言わぬ。ただ、この店、場所が大変わかりにくい。

店に入るとすでにほとんどが揃っていた。なんでも貸切にしたとかで、カウンターの前に全員が座る。テーブル席は遅れてきたガヤが座れば良いとのことだ。ちなみに、幹事がまだ来ない。定刻を過ぎたので、始めることになった。

夏木マリスペシャル

乾杯の後、いくつかのお通しが出てからのもんじゃ焼き一発目。

この店の本店は東京にあるそうで、夏木マリが常連なのだとか。彼女がいつも食べるもんじゃ焼きがこれ。納豆、さきいか、たらこなど。私もたらこと納豆は好きだが、もんじゃに納豆は微妙だ。たらこと納豆は普通に食べても、相性がいいとは言えない。

夏木マリの味覚に疑問を持ったが、食べ物は嗜好品なので、人の趣味をあれこれ言うのは野暮か。蒸しジャガイモにイカの塩辛をのせて食べる道産子よりは、全然マシだ。

麦スペシャル

この店で一番の具だくさんもんじゃだ。ちくわ、えのきコーン、しめじ、イカ。これはいい。美味い。

豚もやし

これも悪くない。

店内に響くBGMは20年前のポップスだ。ブラックビスケッツ「タイミング」にDA PUMP、MAXにSPEED。今はアラフォーのおっさんらが青春を謳歌していた時の曲ばかりだ。若い衆が合わせて歌いだす。私だってその頃の曲はとても覚えている。娘が生まれる前だ。mp3、音楽がCDなどのメディアではなく、ファイル形式で配信され始めた、iPodが誕生した頃だ。

シイタケ焼き

プリプリ、でかい、香りがいい。しいたけは美味いね。

特にブラックビスケッツは印象深い。あの頃は仕事で毎月のように台湾に行っていた。中国語も多少話せるようになり、ホテルで台湾の番組をよく観ていた。

ある日、仕事からホテルに戻り、いつものようにテレビをつけると、音楽番組で黒色餅羹というグループの「時機」という曲が流れていた。歌っていた女性は徐若瑄だ。日本ではビビアン・スーの名前で活躍してたはず。後ろの男性は、誰だろう。ウッチャンナンチャンの内山にそっくりだ。これは面白い。日本に戻ったらみんなに自慢しよう。

ちなみに黒色はブラック、餅羹はビスケットである。そう、日本に帰って自慢したものの、返り討ちにあったのは言うまでもない。

たこ焼きもんじゃ

たこ焼きがもんじゃとは、これいかに?意味がわからない。たこやきを食べればいいではないか。

なんだか、五十年行きていて、これほどもんじゃを食べたのは初めてな気がする。記憶にない。五、六年前に門前仲町でおっさん二人で三種類を食べたことがあるくらいだ。

梅紫蘇チーズもんじゃ

うん、シソがさっぱりしていいね。もんじゃ焼きはこうでないと。

埼玉育ちではあるが、大学に入るまでもんじゃ焼きを食べた経験がない。初めて彼女ができて、デートで渋谷に行き、もんじゃ焼きの店に入った。二人とも食べ方がわからず、店員の説明を真剣に聴きながら、なんとか焼いて食べたのは、甘酸っぱい青春の思い出だ。

淡路産玉ねぎの丸ごとホイル包み焼

たまねぎがとろっとろだ。甘くてうまいのだが…もう食えない。満腹だ。まだまだ夜は長い。とはいえ、五十路の私は夜更かしが苦手だ。明日も朝早いとは言え、0時までは呑むぞ!つぎ行くぞ、おらー!姉ちゃんの店はどこだーっ?!

こうして今年も忘年会が盛り上がった。次は二月に岐阜で会おう。

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