濃厚魚介つけ麺

那覇市前島 麺や 堂幻 濃厚魚介つけ麺

激しい二日酔い

前日は鹿児島から帰って来たその足で、夜は那覇で打ち合わせという名の食事会。その場で盛り上がり、5件ハシゴ。食べずに飲んだせいだろう。翌日は激しい二日酔いと相成った。

最悪だ。

午前10時を過ぎたあたりから、寝ることもできず、かと言って何かできるわけでもない。布団でゴロゴロしながら、最近お気に入りなマンガである「響~小説家になる方法~」を6巻から5巻、4巻と遡って読んでるうちに、気がつけば昼前になっていた。13時半からは那覇市内で打ち合わせがある。その後は会社のビーチパーティーだ。

家のことが何もできていない。

まだ吐き気もするし、頭痛もする。それでも、ボクシングでめった打ちにあったボロボロの選手が、フラつきながらも立ち上がるかのように、私は気力を振り絞って布団から立ち上がり、洗濯物を洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤を注いでスイッチを入れた。よし、第1ラウンド終了だ。

次のゴングが鳴る。次の相手は食洗機だ。昨晩のうちにこいつが洗い終わった食器を片付けると、流しに散乱している朝食の残骸を食洗機に突っ込む。洗剤を入れてスイッチを入れる。よし、第2ラウンド終了だ。

洗濯用洗剤にボールタイプのものがあるように、食洗機用洗剤でもキューブ型のものが発売され、取り扱いが簡単で、かつ便利だ。フタを開けて計量スプーンで粉末洗剤を計量し、食洗機に注ぎ込む。ただ、これだけの瑣末なことが、二日酔いの身にはかくも重労働なのだが、キューブ型洗剤が私を救い出してくれる。

救世主だ。

家のことを一通り終えた時点で12時半。まだ食欲はない。空腹で気持ち悪い。とにかく家を出ることにした。車に乗り、近くのファミリーマートに立ち寄ると、数年ぶりにポカリスウェットを買った。一気にボトル半分ほど飲み干す。なんとなくスッキリした気がする。再び車に乗り、残りも飲み干すと、10分後には空腹感がハッキリとした上に、食欲も湧いてきた。

イオン飲料すげえ。たまには飲んでみるもんだ。

さあ、俺は何が食べたい。那覇市内を車を走らせながら考える。目的地に行くか。コンビニでおにぎりでも買うか。それもありだ。しかし、あまり時間がない。那覇市内はまれに変なところで渋滞することもある。ここはまず、目的地に着いてから考えよう。

懸念していた渋滞もなく、いやにあっさりと15分ほどで目的地に着いてしまった。コインパーキングに車を停めると、私は飯が食える店を探した。

すぐに目に入ってきてのは「セルフカレー」の看板だった。カレーか。悪くない。店を探すが、閉まっていた。これで酒場の看板だったのだ。カレーが売りのバーってなんだよ。次の店を探す。

店がない。

麺や 堂幻

2分ほどうろついたところで、ラーメン店を見つける。うーん、見た目は悪くないが、時間もない。つけ麺がウリのようだ。迷ってる時間的余裕はない。とにかく私はドアを開け、店に入った。

この店も食券スタイルだ。時間がないのだ。よし、濃厚魚介つけ麺だ。大盛り無料だというが、中盛りにして、ライスをつけた。なんとなく米飯が食べたかったのだ。カウンターに座り、辺りを見回す。食べ方が書いてある。どこかの店でも同じようなものを見かけた気がする。

ゆで卵がサービスだが、一人限定一個で、数量限定とある。食べ放題の白樺山荘は太っ腹なんだなぁ。

メニュー

調味料も色々と置かれている。

カウンターの上にも所狭しとメニューが貼ってある。

店内にはマンガが多く取り揃えられている。時間を潰すにはいいかもしれない。

濃厚魚介つけ麺

ほどなくして、つけ麺が出てきた。

ここは食べ方に習って、麺を一本食べてみる。美味い。つけめん椿と同じ味がする。もう一本、今度はスープにつける。甘めの味つけだ。今度はガツっと麺を箸でつかみ、豪快にスープにつけて一気にすする。うーん、まったりとポタージュみたいなとろみだ。これが濃厚を意味してるのだろうか。魚介の香りはそれほどない。ガツンと来ない。よく言えばマイルド、悪く言えば物足りない。

柚子胡椒をスープに加える。すこし味が締まる。めんまは硬い。麺と一緒に食べれるように、こんな形にしたのだろうか?この薄さで硬いって、どういうことだ?豚チャーシューはレア肉のよう。鳥チャーシューはさっぱりして柔らかい。パサパサしてない。

ご飯がうまい。時間がない。仕方がない。麺を残して最終工程に入る。そう、スープを割って飲むのだ。ポットに入った割用スープをどんぶりに注ぐ。一口飲む。割り用のスープ出汁が薄いのか。なんの味だかわからない。

微妙だ。麺はうまいのに。

タイムアウトだ。「ごちそうさま」と告げて店を出る。メニューが多くて、1つ1つの料理に手がかけきれないのか。もっと磨くべきものがあるように思うのだが。

それでも、とりあえず空腹を満たすことができた。これで打合せも大丈夫だ。真上から差してくる強い日差しに頭を焼かれながら、私は目的地に向かった。

麺や 堂幻 Twiteer

(Visited 21 times, 1 visits today)