豪快角煮のせつけめん

那覇市天久 つけめん 椿 豪快角煮のせつけめん

うかじそば

7月中旬のある日。朝から那覇新都心で宅建講習を受けている。1日目だけで1時間の講義が6コマ。地獄だ。内容は初歩のおさらい。メモを取るまでもない。今の時期でこの程度の内容が分かっていなかったら、おそらく合格は難しい。テキストに熱心に書き込んでる人は大丈夫かなぁ。余計なお世話かな。

宅建講習とは、10時間の講義を受けてから、修了試験で7割以上の点数を取れば、宅建士試験において50問中5問が免除されるというものだ。宅建業に勤務している者だけに受講資格がある。普通に受験すれば35点以上取らなければ合格できないが、5点免除だと30点で合格となるから、非常に重要なのだ。

しかし眠い。

修行だ。意識が…

はっ!イビキかいてなかったかな?(汗)

なんとか午前中の3コマを終えて昼休み。さあ、何を食べようか。沖縄にいると、すぐに車で移動するから、運動不足になってしまう。炎天下だが、10分くらい歩いて昼を食べようと思った。

かつて10年ほど、那覇新都心に勤務先があった。このあたりに一年ほど住んでいた。だからよく分かるのだが、この地域はランチの店が本当に少ない。その上、昔はよかったのに、今は変わってしまった店や、なくなってしまった店も少なくない。

数年前、天久リウボウの近くで一風変わった沖縄そばの店を見つけた。注文して出てきたそれは、豚骨そば?沖縄そば自体、豚骨カツオだしなのだが、トンコツラーメンのスープに沖縄そばを入れたような、奇抜なのかなんというか、個人的には好きなので、たまに食べにいった。

店の名前は「うかじそば」。

つけめん椿

数ヶ月前に、地元紙の経済欄でこの名前を見た。記事の見出しは「先月の倒産件数。」潰れたのかな。確かめたいこともあって、汗だくになりながら、徒歩で店に向かった。

この道を曲がると店が…やはり別の店に変わっていた。店構えは変わってないように思える。居抜きで借りたのだろうか。

メニュー

せっかくなので店に入る。つけ麺は嫌いではないが、しばらく食べていない。カウンターに座ろうとすると、食券を買うように言われる。この店はエビをフューチャーしたつけ麺の店なのだろうか。

食券は瞬間の判断力と決断力を求められるので、あまり好きでは無いが、親切に「おすすめ」と書かれていたので、じゃあ、それにしようとボタンを押すが…1200円?沖縄でこの値段は、ステーキが食える。小銭を追加して無事に券を購入した。

どう行った店なのか?疑問の答えは壁に書かれていた。三竹寿(さんちくす)から暖簾分けした店とのこと。あの店も美味いのだが、混んでるし、並んでるし、車は停められないので、1〜2回しか行ったことがない。店内もうかじそばの時とあまり変わらない気がする。

豪快角煮のせつけめん

メニューを眺めていると、つけ麺が運ばれてきた。つけダレと極太麺に、海老の風味が増す調味料。食べてる途中にスープに投入しろとのことだ。麺は堂々の極太麺。大勝軒ではないが、三竹寿の極太麺も美味かったので、ここも美味いはずだ。見た目にすでに美しい。

スープはものすごくこってりした中にえびの風味。ネギが香ばしい。コシの強い極太麺がすごく合う。これにげんこつ角煮がすごい。見た目よりもあっさりしているが、食べ応えがある。

目の前に食べ方が書いてあった。まずは麺だけ食えとあるので試す。確かに麺だけでも美味い。お好みで魚粉をかけろとあるが見当たらない。代わりに八味とうがらしがあるので試してみる。あまり変化なし。エビの調味料を入れる。つけ麺の味にはあまり変化がない。スープを飲むと確かにエビの風味が増している。煮卵はきみがトロトロ。美味い。エビは硬い!口の中が痛い!食べるものではなかったか?

冷たい麺のせいでつゆもだんだん冷めてきた。味が濃くなっていく感じだ。普通は温度が下がれば味がしなくなるのだが、脂こってりなので、冷めて脂の粘りが増えて麺にスープが絡みすぎて、味が濃い。

壁に貼られている説明書きに、店員に声をかければ柚子の皮をくれるという記述を見つける。早速試す。さわやか〜。香りもいい。

残ったスープにたっぷりの割りスープを入れて一口。

美味い!

このつけ麺はあきらかに温かい方が美味い。冷たい麺を頼んだのが失敗なのだろうか。個々のパーツは美味いのに、混ぜるとむずかしい。美味しい時とそうでない時がある。食べ方にもコツがいるように感じた。何度か通って自分好みのパターンを見つけるのがこの店の考え方なのだろうか。三竹寿のつけめんはそんなにややこしくなかったように思う。場所が会社からも近いので、また来ることもあるだろう。そのときは熱麺を試してみよう。

つけめん椿(食べログ)

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