麺道 くろとん
さて、昼はどうしようか。
妻はラーメンと餃子が食べたいと言っていた。家の近くの鶴亀堂もいいが、せっかくだからちがう店でも食べてみたい。そう言えば、家から車で五分くらいのところにラーメン屋があったはずだ。確かくろとん。ネットで確かめると間違いなく店はあった。昼前になり、妻を起こすと、ラーメンを食べに行こうと提案した。合意する妻。そそくさと出かける準備をして、二人で出かけた。
ここだ。向かい側と合わせて、二十台分の駐車場がある。
店に入ると食券機が待ち構えている。さて、何を食べようか。とにかくG麺がウリらしい。ガッツリ麺の略のようだ。KING G麺と魚介G麺MAXをセレクト。野菜増し無料なのでもちろんゲット。餃子を一枚。ランチはライスか大盛りが無料ということだが、ライスを一つだけもらうことにした。
ニンニクを入れても大丈夫なのか妻が店員に聞かれていた。無問題である。お座敷席に座る。フーチバートッピングの案内が。うーむ、確かに私はフーチバー好きだが、ラーメンに入れる気にはならんな。
ドリンクバーは無料だが、授乳中の妻はカフェインの入ったものが飲めない。私は水が好きだ。二人ともお冷をセレクト。店内のBGMはレゲエ調だ。この辺りが沖縄のラーメン屋だろうか。
KING G麺と魚介G麺MAX
数分後、静かにそいつらはやってきた。見た目のインパクトはすごい。なんとなくキングでマックスである。
見た目には二種類の違いがまったく分からない。食べれば分かるだろう。私は魚介をいただく。
麺が太い、滑らかな縮れ麺。まるで沖縄そばの生麺のようだ。魚介香るスープは味噌汁の如し、さっぱりしている。内地の豚骨ラーメンのようなパンチはない。麺といいスープといい、まるで沖縄そばを食べているかのように感じる。
胡椒は粗挽き。試してみる。合わない。一味の方はどうか。ふむ、味わいが広がり、刺激も加わる。頭から汗が吹き出る。
野菜はシャキシャキ、肉は味付け薄め、柔らかい。肉と野菜の相性抜群。煮卵もプルプルで味付けも絶妙だ。スープにやたらとマッチしている。妻が恐ろしくうまいと絶賛している。
ニンニクにこだわっているはずなのだが、香らない。存在感がない。何故だろう。香りを出すなら刻みニンニクではだめなのではないか。おろすか揚げるかしなければ香りが立たない。
餃子
ラードの香りが芳ばしい、薄めの皮の餃子を噛めば、中から肉汁があふれる。ライスによく合う。
G麺はコクのあるスープだが、あっさり。こってり感は皆無だ。ツルツルの麺なのにスープがよく絡む。おそらく細かく刻まれた薬味のせいだろう。これにフーチバーが合うとは思えないのであるが、試してみなければ分からないか。
それでもハッキリ言おう、ノリは不要だ。邪魔だ。
妻と二人で完食。腹いっぱいだ。さて、空港に向かおう。東京へ出張だ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)