博多ラーメン 鶴亀

今日のフライトは15時45分。現在時刻は12時30分。けいたまを実家に預け、入院している妻に水を補給して洗濯物を回収し、自宅で洗濯機を回し、出張の準備をして14時50分には家を出る。二時間半でこなすには厳しい。昼食は後回しだ。

ところが意外にも道が空いていたり、信号に引っかからずにスムーズに移動できた。１４時前には家の近くまで戻って来た。家で食べる時間はない。ユニオンで弁当を買うのも嫌だ。大戸屋もマクドもスタバも、私にとっては検討にすら値しない。そもそも私はトラウマでマクドを食べれないし、コーヒーは飲まない。大戸屋は好きではないのだ。

以上なら導き出される答えは、最近できたばかりの博多ラーメン、鶴亀だ。私は車をUターンさせると、店の駐車場に車を停めた。中に入ると、食券の罠が待ち受けていた。

食券機は嫌いだ。仕方がない。しかも、Ｔポイント対応って、カードだけかよっ！最近、モバイルＴカードにしたのに、沖縄県内では使えないことが多い。しかも、この店は開店して一ヶ月も経ってないよな。食券機が入れ替わるのは数年後だよ！フザケンナよ！せっかく財布が薄くなって喜んでたのに、なんだよ、このざまは？ポンタカードはこんなことねーよ！本気で普及させる気あるのか、ＣＣＣ？！

落ち着け、自分。さて、なにを食べようか。

博多とんこつ肉抜き、綾波レイかよ。ニンニク多めってか？まあ、博多とんこつ、味噌とんこつ、辛もやし、塩とんこつの４択だな。味噌とんこつも興味あるが、なんとなく辛もやしを選択。麺はバリカタ。

辛もやしラーメン

カウンターに座る。新し物好きのウチナンチューで、店はやや混んでいた。すぐにラーメンが出てきた。まずは一口。スープを飲む。突然、頭に浮かんだ言葉。

一風堂？

コクととろみのある豚骨スープは、臭みもないが個性もない。優等生のような味だ。麺は極細ストレート麺。博多ラーメンの定番だ。バリで頼んで正解。粉っぽくも固くもない。もうちょっと芯があっても好きなのだが、カタメンを頼むと普通の固さになるのではないだろうか。

ちっちゃなサイコロチャーシューは見た目よりも存在感がある。しっかりと自分の仕事をしている。軟らかくてジューシー。もやしは辣油で和えたのではなく、キムチのような辛さだ。

半分食べたところで、紅ショウガとすりごまを加える。この紅ショウガは、内地のしっかりシャキシャキしたのではなく、沖縄そば店によく置かれている、ちょっとくたびれた感じのものだ。どんぶりに投入して、よく混ぜる。おお。麺を救うと、ネギの緑とショウガの赤が絡んで美しい。味にもアクセントが増えた。

美味いよ。

沖縄でとんこつラーメンを食べれる店は、松山の康龍くらいしか思い浮かばない。暖暮（だんぼ）もそうだったか。それが家の近所で食べれるなら、とんこつ好きの妻にはたまらないかもしれない。

ゆうたまが生まれたら、みんなで食べにこよう。