伊勢崎市 ラーメンハウス
21時半から伊勢崎市民らと焼肉とステーキをたらふく堪能し、そのあとは大きなスナックで盛り上がった。時計を見るともう0時前だ。
帰ろう。
「ダメですよ。この後、ラーハーを予約してるんですから。」
らーはー?
とりあえず、私の意見は却下された。そしてラーハーに行くとのことだ。
帰りたい。ラーメン食べたくない。さっきあれだけ肉を食ったのに。
しかし、そんな私の気持ちとは関係なく、ラーハーに連行された。
ああ、ここ。ラーメンハウス。
店に入ると地元の知人らがいたらしい。同行者が先にいた客に話しかけていた。いつもならとっくに寝ている、私より二歳上の川滝さんも今日はまだ元気だ。
メニュー
私はカウンターに座らされた。で、何食べるの?いや、食べる気は無いんだけど、メニューは気になるものだ。
それよりも目の前の女の子が気になる。これなに?誰?ホテルの部屋によく置かれている、AVチャネルの女の子っぽいんだけど。
誰も答えない。と言うか私の話など聞いていない。調べてみるとMAXINGというアダルトビデオの制作会社であった。
ホワイトボードに本日のお勧めが書いてある。マヨネーズスープラーメン?新潟県新発田市にも同じようなコンセプトのラーメンがあったな。なかなか美味かった。
いやいやいやいや、腹減ってねーし。
「ここのトムヤムラーメンが美味いんだよ!」
だからいらないって。角ハイください。へー、ラーメンも色々あるんだ。だから、見てるだけだって。食べないって。そう言う私の前に餃子が置かれた。
ノルマだそうだ。
餃子とパクチー冷麺
何のための誰がためのノルマなのかまったく分からないが、食べてみる。
特筆すべき点はない、いたってオーソドックスな餃子だが、美味い。川滝さんが目薬をさしていた。彼は眼圧が高くて手術をしたのだが、術後の目薬をきちんと差さなかったがために悪化して、ついに緑内障になってしまったと言う。
「ここのパクチー冷麺が美味いんですよ。」
別の伊勢崎市民がまたもや私に炭水化物を勧めてきた。だから食べないって。そもそもどこにそんなメニューが書いてあるの?
数分後、酔った伊勢崎市民が再び話しかけてきた。
「パクチー冷麺、マジで美味いっすよ。一口食べてみてください。」
パクチーマニアの私にとって魅力的な申し出だ。断る理由がない。ならば一口。
おお!口の中にさわやかなレモンとパクチーの香り。冷たく締まったコシのある麺が、さわやかに夏を演出してるようだ。
美味いね。
「でしょう?これ、マジ美味いんですよ。」
もう一時前だから帰ろうよ。今度は腹が減ってる時に連れてきてね。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)