ステーショングリル
柏で昼を食べるつもりだったが、駅に着くまでにとりたてて魅力的な店が見当たらなかった。ならば北千住で食ってみてはどうだろうか。改札を通り、上野行きの電車に乗り込むと、私は北千住駅のレストランをネットで調べた。ルミネがあるな。レストラン街はどうだろうか。店を物色する。お?ここだ、ここにしよう。
JRの改札を抜け、ルミネに入る。入口右手のエレベーターで8階に向かえば、そこはレストラン街だ。エレベーターの前に案内板がある。目的の店はすぐ左手だ。大きなスーツケースを転がしながら人ごみを進む。そして、私は目的地にたどり着いた。
店内はさほど混んでいない。カウンター席とテーブル席を選べたのだが、カウンター席にした。キッチンが見えるので少し楽しい気がしたのだ。
メニュー
メニューは通常とランチ用の二種類がある。ここはランチメニューだろう。この店の売りはハンバーグとオムライスだ。ノーマルで行くか、アボカド添えにするか、それとも半熟玉子焼きにするか。
ふと、メニューの一番下にある、スペシャルランチが目に入った。ハンバーグとオムライスのコンボである。一回で二度美味しいのである。これだ。店員を呼んでオーダーする。サラダと何かをセットで選べるというので、サラダにする。
スペシャルランチ
先にミニサラダが運ばれてきた。美味そうだ。オムライスといっしょに食べたいので、そのまま手をつけずに待機だ。厨房ではタイマーの音が何度も響いている。大忙しだ。気がつけば店内はいっぱいになっていた。
ジューッという音と共にそれは運ばれてきた。熱いから気をつけろという。まずはハンバーグから。フォークで押さえてナイフを入れる。肉がしっかりしているので、さっくりとは刃が入らない。やはりこうでないと。切り分けたハンバーグを口に入れる。うん。肉とスパイスの味がする。ドミグラスソースもバッチリと合っている。大人のハンバーグの味だ。美味い。
オムライスは玉子がややトロトロ。チキンライスは味が薄め。だからこそ、ビーフシチューの味を邪魔しない。美味い。ライスの量が少なめなのも嬉しい。
サラダを食べると、酸味の効いたドレッシングが口の中をさっぱりしてくれる。ビーフシチューにも肉ががっつり。口の中で溶ける。付け合わせの野菜も鍋が熱いので、いつまでもアツアツだ。口の中を火傷した。
肉がガッツリ、野菜もそこそこ、ライス控えめ。まさに肉食女子のための一品だ。気がつけば発車10分前。急いで支払いを済ませると、りょうもう号の待つホームへと向かったのだった。
ステーショングリル
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)