香水亭 ランチ
沖縄を朝一番に出るつもりが、旭橋の交差点で渋滞につかまり、五分の差で八時発の便に乗れなかった。
格言。
七時半から九時までは、旭橋交差点を通ってはならぬ。
空港で九時前に飛ぶスカイマークに乗ることにした。羽田空港からは京浜急行の京成直通便に乗り、宝町で降りる。ホームの前の方にある改札を抜ければエレベーターで地上に上がれる。そこから三分も歩けば香水亭だ。ランチョンミーティングなのだ。
ランチョンとは「午餐(ごさん)」、つまり正式な昼食のことを指す。そうなると、沖縄のソウルフードである「ポークランチョンミート」は「豚午餐肉」ということになる。確かに中国語では缶詰に「午餐肉 」と書いてある。正式な昼食に供される肉の缶詰だと?
ありえない。
もともとは軍用缶詰だ。それに「ランチョン」を冠したのはアメリカンジョークとしか思えない。
今はどうでもいい。
ああ、うまいんだけど、飽きた。この店はメニューが代わり映えしない。これで何回目のランチだろうか。20回くらいは食べてるのではないだろうか。感動などまったくない。店には悪いが、これではまるで消化試合のようだ、食べ物だけに。
笑うところですけど。
味と心の通う店 美少年 宴会コース
その後、長い会議を終えて、居酒屋美少年にて懇親会。76リットルのでっかいスーツケースを階段を上って部屋まで持っていけと、信じられないことをしれっと言う店主。入口に置いといたら、外から入ってきたやつに持っていかれたことがあるからだと言う。店員の目が届かないのだと言う。
はあ?
店で責任が取れないから、客に負担を強いると。ここは東京駅のすぐそばだ。日本最大のターミナル駅だ。旅行客も多いだろう。そんな立地で、重い荷物を上まで持って行けと客に言うのか。
「看板に偽りあり」
そんな心がけで客と心が通い合うと言うのか。
二度と来ないよ。
ちゃんこ料理屋ということで、鍋はまあまあだったが、出席者からはすこぶる評判が悪かった。中には今年一番の不味い飯だと激怒する者までいた。
二度と使わないよ。
二次会 焼鳥 宮川本店
私は昼にがっつりラーメンを食べてしまったせいなのか、食事はあまり進まなかったので、味見程度に食べたくらいだ。懇親会後には当然、腹が減っていた。
「焼き鳥に行こう!」
成田で不動産屋を営む千葉県民に声をかけられ、道を歩く。もちろん、重いカバンを持って階段を降りた。重労働だ。近くに有名な焼き鳥店があるという。宮川(焼鳥)1号店。ここも二階だ。またもやカバンを二階に上げる。今日は朝から一体なんなんだ。とりあえずレモンサワーで乾杯。グラスに口をつける。
濃ゆっ!
すいません、炭酸だけください。女将さんが不思議そうな顔をしながら、ウィルキンソンのペットボトルを持ってきてくれた。薄めながら飲まないと大変なことになる。焼き鳥盛り合わせを注文する。
二時間ほど飲んでお開きだ。千葉県民たちは千葉に帰った。私は浜松町だ。しかしイマイチ腹が減っているが、がっつり食べる気はしない。
それにかなり酔っていると思う。
芝商店街 たこ王子
芝の商店街をウロウロして、たこ焼き王子なる店に入り、角ハイボールをオーダー。ようやく会えた、毎日でも会いたい、ああマイハニー。今日一杯目の角ハイにご満悦の私はパクチーたこ焼きなるものを見つけてしまった。
これは食べなきゃダメだ。
美味かったが、具体的な味はまったく覚えていない。会話したことは覚えているが、何を話したかは記憶にない。
また今度、行ってみよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)