富山市ランチ
仕事で高岡市に向かう。せっかくなので途中の富山市内で食事をしようと思い、レンタカーで「すし玉本店」へ。
激混み。
すでに一時間以上も待っている人が大勢いる。その上、私の行きたかった店となんか違う。スマホの記録を見ると、私が行きたかったのは「番屋の寿司」だ。ここではない。しかし、今から移動して寿司を食っていたら時間がなくなる。どうする?
そうだ、うどんだ。
うどん 糸庄
夕方からは会食もある。この時間に寿司をがっつり食べてしまっては、食事に支障が出る。うどんならば腹持ちが悪いから、ライスを注文さえしなければ問題ないはずだ。
糸庄に向かう。店内に入ると、大勢の客が待っている。ベテランのお母さんが客をさばく。まずは食券を先に買うように言われる。
先ほどからモツ煮込みうどん玉子入りと言う声が何度も聞こえたので、私ものっかることにする。食券をお母さんに渡すと、入口付近で順番を待つ。
お土産用のうどんを買って帰る人が少なくない。しかも持ち帰り用のうどんには、店員が大量の氷を入れていた。冷たいまま持って帰らねばならぬのだな。
昼のピークは過ぎたようだが、客はまだまだ入ってくる。すごい人気店だ。多い時は1日2000食を売るのだとか。ようやく私の番が来た。カウンターの一番端の席に座る。ここからだと厨房が見渡せて、なかなか楽しい。店内を眺めてみると、そうめんを頼む人も少なくない。両方食べてる人もいる。
厨房内では大量のうどんが火にかけられた。職人が慣れた手つきで手際よく調理していく。ああ、私のうどんはまだか。ヤキモキしてる私の前にドーンと熱々のうどんが置かれた。
モツ煮込みうどん玉子入り
美味そうだ。
火傷しないように注意しながら、まずはレンゲでつゆをすくってすする。出汁の効いた醤油ベースのつゆだ。もつの香りがほんのりとする。次はうどんだ。これも火傷しないように小椀によそって食べる。モチモチでコシのある、しかし讃岐うどんとは明らかに違う。きしめんに近い平たい麺。うどんの滑りにつゆをがよく絡む。
次はモツだ。ピリ辛の味付けがうどんによく合っている。まったく臭みなく、モツの魅力を見事に引き出している。野菜はえのきとネギがたっぷり。かまぼこは北陸ならではのナルトみたいなやつだ。えのきがシャクシャクしてうまい。エビも入っていた。汗が吹き出す。
鍋が冷めて来たら、お椀を使わずダイレクトに鍋から食べる。茹で加減が絶妙な卵を潰し、うどんとモツに絡めて口に入れる。鍋の中はまだまだ熱々だ。卵で甘くなったうどんに一味を足す。味わいが広がる。首から上は汗だくだ。レンゲで鍋の中をすべてすくい取り、完食だ。
美味かった。家族と食べに来たい。麺麺大好きなけいたまも妻も喜ぶはずだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)