米沢牛 黄木
さて、これから群馬へ移動だ。新幹線で東京乗り換えとなる。待ち時間は一時間。この間にヤエチカこと八重洲地下街であれこれと用を済ませる必要がある。
さて、何を食べようか。
正直に言えば、どの店もピンとこない。食指が動かない。アルプスの麻婆豆腐カレーが気にならないでもないが、なんか違う。
お?ヤエチカではなく、東京なんたらストリートにも店があるではないか。ウルトラマンショップもある。
ん?米沢牛。これ、よくね?
さっそく店に向かう。店頭のメニューを見る。ハンバーグかあ。ステーキもなあ。
メニュー
いいや、中に入ろう。店内に入ると、テーブル席に案内された。さて、何を食べようか。ランチメニューを見る。
悩んだ挙句、すき焼き重にする。時間がないから調理済みのほうがいい。そうなのだ、私にはやるべきことがたくさんあるのだ。
米沢牛 すき焼き重
嬉しいことに、数分ですき焼き重が運ばれて来た。
いい香りだ。すき焼きと紅ショウガと相まってなんとも言えない。
食欲がそそられる。
まずは味噌汁を一口。ホッとする。豆腐がうまい。よし、すき焼き中も豆腐から食べる。味がややしみしみ。肉は柔らかく、味付けは甘すぎずから過ぎず、絶妙。玉ねぎはトロトロではなく、食感が残る。
小鉢の葉野菜がみずみずしくて美味い。
やし、次は七味をかけるぞ。香りが広がる。辛味や刺激はほとんどない。少し口に残る程度だ。やはりここは卵を入れてスプーンで食べるのがベストだろう。
よく混ぜて食べる。卵の甘み、肉の旨味、紅ショウガの辛味、七味唐辛子の香りが渾然一体となって口の中に広がる。
うまい!
これは食べ進んでしまう。やはり牛丼は和牛だ。脂の旨味がいいのだ。肉の柔らかさも旨味も自然だ。牛丼チェーンのように、調理法で肉を柔らかくする必要も、調味料で旨味を出す必要もない。噛めば肉の旨味がしっかりと味わえる。和牛のポテンシャルを感じることができる。
米沢牛万歳!
完食だ。満足だ。それでは、ヤエチカに用を済ませに行こう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)