すすきの 鮨 くどう
札幌パークホテルでの祝賀会、二次会にも想定を上回る多くの方々が参加していただき、私は締めの挨拶を任された。すべてが終わって三次会。
腹が減った。
祝賀会の間は、スクリーン操作とタイムキーパーで、あまり食べていない。ステーキを三皿食べたかな。美味かった。一皿には二切れ程度なので、それほどの量ではない。
かといってラーメンのようながっつりと食べる感じでもない。加えて道外から参加してくれた人たちも一緒だ。
ならどうする?
「鮨なんかどうかなあ。」
一人が言った。それいいね。うってつけの店がある。すすきの第三グリーンビルの地下にある店だ。ここは深夜までやっているからいい。早い時間だといつも一杯なので、遅い時間の方が入れる可能性が高い。予約の電話を入れる。こちらは4名ですが入れますか?
「狭いテーブルでもよろしければ…」
かまいません。タクシーを呼べ!
ビルの前につけたタクシーを降り、ビルの地下に向かう。あった、ここだここだ。
テーブル席に通される。さて、何を食べようか。考えるのがめんどくさい。おまかせだ。あ、だけどたちポン(真鱈の白子ポン酢あえ)は食べてもらいたい。
「今日は売り切れました。」
冷たい現実を突きつけられる。仕方ない、お任せします。
お通し
塩数の子、新ものだ。今年はニシンが豊漁とのこと。このままいただく。塩加減もいい。えぐみがない。数の子のいいとこだけを引き出している。十年前に妻と北海道に来たときも、すすきのでこんな数の子を食べたなあ。
キンキの握り炙り
ヤバイこれ。脂がすごい。もう甘いのなんの。甘さ控えめで小さめに握られたシャリとのバランスもいい。美味いよ。シャリにボリュームを求める年齢ではないから、この握りは嬉しいね。
松前鮨
私は青魚もバッテラも案外好きだ。ただボリュームがあるのであまり食べないが、一切れくらいならね。塩加減バッチリ。鯖も美味い。
刺身
もう、皆さん食べてください。美味いでしょ?ボタンエビは頭を剥いて、味噌をすすっちゃってください。これ、鮮度が良くないと美味しくないんですよ。
締めの握り
ウニいただきます。絶品だ。他も美味そう。食べて食べて。え?これは何の握りかって?大将、これなに?
「クエですよ。」
知人が口に入れる。
「美味い!」
マジか!だろうね。
こうして一同、海の幸を満喫して店は閉店となった。では、皆さん、気をつけて。
クエの握りは私も食べたかったよ。
また来ますね。
子どもたちが大きくなったら、家族でゆっくり食べに来てみたい。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)