穴子つまみ 塩だれ

北海道札幌市 すすきの 西鶴本店 刺身と唐揚げと穴子

札幌 西鶴本店

昨日、高松から沖縄に戻ったばかりだが、今日は沖縄から札幌に入った。今回の宿はススキノの中心街近くにある。ラーメン横丁もすぐ近くだ。とりあえず海鮮が食べたいと思い、ホテルの近くを歩いてみた。うーん、久々に西鶴に行くかな。ここは割と美味いのだが、メニューがちと微妙なのだ。

とりあえず、店に入るとカウンターに通された。職人のメンツに変化はないように思う。

メニュー

さて、何を食べようか。まずは季節のメニューから。

寿司屋なのに串揚げだのサーロインステーキだのがある。この店の不思議なところだ。「唐きび」とはとうもろこしのことだ。子供のころから北海道出身の母がとうもろこしのことを「とうきび」と読んでいたので、私はなにも抵抗がないが、やはり標準語ではない。沖縄人(うちなーんちゅー)ならさとうきびと勘違いしてしまう。道産タコのやわらか揚げを食べてみよう。

定番メニューの右。アナゴつまみの甘塩だれを頼もう。寿司は食えない。炭水化物だ。夜はだめだ。明日の昼にでも食えばいい。ううう。

定番メニューの左。刺身盛合せは竹をチョイス。

「 マグロは赤身ですよ!」

かまわんよ。トロなら沖縄で食べるよ。本音を言えば、赤身だっていらない。北海道の地魚が食べたいところなのだ。

お通し

まずはお通しだ。げそと貝ひも、奈良漬、ワカメの和え物にゆで海老添え。
漬物がアクセントになって淡白な味をまとめる。ビールのつまみにいい。

刺身盛合せ

タコは弾力があるのに柔らかい。甘くてうまい。北海道のタコはいいな。半ナマだ。食べやすいように細かく包丁が入れてある。サーモンは、あの独特の臭みが全くない。いいとこだけしかない。甘い。タイは身が半透明。弾力があるのに甘い。噛むほどに味わい深い。マグロは赤身だけどきめ細かい。ねっとりとしていて舌触りはトロのようだが、しっかりと赤身の味がする。

道産タコのやわらか揚げ

揚げることで水分が抜け、素材の味が濃くなり、油が甘みを足す。レモンでさっぱり。うまい。酒が進む。北海道はタコがうまいのだ。

ハイボールがデュワーズなのが残念だ。ホテルでよく使っている。

好みではない。

レモンサワーを頼む。幸い、甘くないやつだ。私の好みなのだ。

穴子つまみ 塩だれ

さあ、きたぞ。まずは一口。身が柔らかい。とろけるようだ。今度は大葉と合わせてみる。一枚は多いな、半分にちぎって一緒に食べてみる。

はー、うまい。大葉の香りがアナゴのうまみを引き出すかのようだ。

最後はすべてのワサビを数枚のガリとともにアナゴにのせ、口に入れる。ツーンとした刺激と香りが鼻を抜ける。うーん、ガリが多すぎたか。味のバランスがいまいちだ。若い頃に京王永山にあった寿司店のアナゴつまみが絶品だった。あの味をもう一度と思ったが、考えてみれば塩だれだ。食べ方を誤ったか。

無念。

激辛巻きも気になるが、世の中には知らなくていいこともあるのだ。

さて、腹もいっぱいになった。料理を楽しんだ。帰ることにしようかな。んん?午後十一時に予約が入っている。それまでならと三十五分だけ飲んで帰る団体客。いやー、その気持ちわかるわー。最近、自分のそんな飲み方、ちょいちょいあるからなあ。

勘定をお願いすると、職人さんが驚いた顔で言った。

「もうですか?」

はい。もうです。ん?職人さんがカウンターに新しく座った客に尋ねる。

「シャコ食べる?」

マジで?シャコあったの?私も好物だよ。でも、もう手遅れだと(涙)

お土産に寿司を買って帰る人も多いみたいだ。ホテルに戻っても誰もいないし、コンビニでハイボールとチーズとゆで卵を買って帰るとしよう。

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