ラーメン悠(はるか)
そう、昨晩は鳥八からグランド居酒屋富士に行き、懇親会が終わって近くのスナックで二次会。終わったのは23時。三谷氏のタクシーを見送ると、私もホテルに戻ることにした。少し歩いて私の目の前に現れたのはラーメン横丁だ。
この時点でかなり酔っていた。ほとんど記憶がない。デジタル機器に残された映像と、妻と交わしたらしいメッセージ、そして大半が意味不明のメモ書きから状況を再現してみる。
今回は沖縄に帰る前に、ぜひともラーメンを食べたいと思っていた。それも今晩が時機だろうと感じていた。今、自分の目の前にあるのは、ラーメンの聖地、ラーメン横丁なのだ。昨晩、一往復して視察は済ませていた。いや、以前にも何度か食べにきたことがある。弟子屈ラーメンここで初めて食べたし、白樺山荘にも来た記憶がある。
横丁に入る。土曜日の夜だ。どの店も人が多い。どこにしようか。一蔵。いいねえ。でも店が混んでるや。
横丁をさらに進んでいくと、この書き入れ時に客が一人もいない店を見つけた。
メニュー
ここなら落ち着いてラーメンが食える。看板を見てみる。
なんだかファンキーなラーメンが多いな。シラフなら絶対に食べないだろう。いや、待て。チーズ味噌ラーメン。確か田中剛がテレビで話していた。ラクレットチーズがぜんぜん売れないときに、知人のラーメン店で使ってもらったら大ヒットしたと。
店に入ると、迷うことなく味噌チーズラーメンをオーダーした。カウンターに座って、店内を見回す。土曜日の夜だというのに、客がいない。壁には芸能人と思しき人物のサインや、懐かしいフライングVのギターが飾ってある。
ここのオヤジはロッカーなのか?試しにサインの一つ「激臭うんこもらし」と検索してみる。札幌のメタルバンドらしい。若いな、若さがなせるネーミングだ。これが80歳を超えれば、ただの壮絶な介護現場でしかない。若い時は仮想(バーチャル)でも後期高齢者にとっては現実(リアル)なのだ。乳児のかわいいうんこでも相当な臭気だ。大人で大便はならば量が数倍に達するのだから、もはや激臭だ。介護士や看護士の苦労を察してしまう。そういやハナタラシ三上は元気だろうか。Facebookで見る限り、毎日もやしを食べてるみたいなのだが。
味噌チーズラーメン
数分後、そいつが運ばれてきた。ガツンとパンチのあるニンニクの匂いと香しいスープが特徴だ。さっそくレンゲすくって一口飲んでみる。
熱々だ。
出汁はなんだろうか。鶏ガラなのか?酔っているからか、分からない。次は麺だ。モチモチで美味い。とろりとしたチーズと味噌の相性は、食感も相まって予想以上の良さなのだ。
今度はチーズと野菜を一緒に食べてみる。
うーん。
味がバラバラだ。まとまりがない。やはりチーズはスープや麺と一緒に食べるものなのだな。まあ、たまにはこんなファキーなラーメンもいいか。
さて、ホテルに帰ろう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)