松尾ジンギスカン ラムリブロース

松尾ジンギスカン すすきの4・2店 ラムリブロース

今日の夕食、なに食べようか

ランチを済ませてからホテルで横になり、再び仕事場に戻った。少し休んで薬を飲んだせいなのか、体はだいぶ楽になった。仕事はつつがなく終了し時間は夕方だ。私はみんなとの夕食を遠慮しようと思ったのだが、同僚が一緒に行こうと誘ってくれた。体調も悪くないので、食べに行くことにした。

個人的にジンギスカンの店は二種類に分かれると思う。少人数で行く店と、大人数で行く店だ。有名な「だるま」や最近人気の「士別バーベキュー」がそうだ。他にも有名店がいくつもあるが、いずれも少人数で食べる。一人一人に鍋がつく店もある。

もう一つは大勢で入れる店だ。サッポロビール園だったり、夜空の味付ジンギスカンがそうだ。これらの店は好みがはっきり分かれる。ジンギスカンをまったり食べるのなら、大勢で行ける店ではない。なので、当初、ジンギスカンはやめようと言う声があった。

私も外そうかと思った。

その時、脳裏に浮かび上がっては松尾ジンギスカン。大勢で食べても美味い、味付けタイプのジンギスカンだ。しかも特上リブロースは是非とも食べたいし、食べて欲しい。これを食べても、美味くない、もういいやと言われれば諦めもつく。私を信じてジンギスカンを食べましょうと皆を説得したのだった。

松尾ジンギスカン

ホテルに荷物を置きに戻った。他のみんなは大通のホテルに宿泊している。タクシーで松尾ジンギスカンに向かうと、半分くらいが来ていた。

さあ、前回と違いますよ!ここが本物のジンギスカンですよ。一人の沖縄県民が言った。前回の出張には参加していない男子だ。

「(那覇市)前島にも生ラムジンギスカンの店がありますよね。」

沖縄と一緒にするな。ここは本場だよ?ビッグダディが那覇市松山でジンギスカン屋をしているらしい。そら、うみ、ここの三姉妹が店を手伝ってるとは人づてに聞いたが、ビッグダディは岩手人なので、北海道のジンギスカンとはスタイルが違うのではないだろうか。

一番高いコースをセレクト。これでなければ特上リブロースが食べられないのだ。これが目的なのだ。まずはビールで乾杯だ。

早速、肉が出てきたぞ。ゴマのかかってるのがマトン、肩ロース。反時計回りに特上ラムは子羊のモモ肉、ラム肉は子羊の肩ロース、ラムハツ。焼きすぎ厳禁。表面に焼き色が付いたら食べ頃だ。草食動物の羊と牛は生で食える。雑食の豚は生では食えないと言う。なるほど。さあ、焼こうではないか。

ラムリブロース

これが食べたかった。柔らかい。クセがない。臭みもない。羊のいいところだけを残した、コクと甘みのある上品な味だ。一頭から700gしか取れない希少部位なのだ。

まずは鍋の縁に野菜をたっぷりと載せて火をつける。

上部で肉を軽く焼くのが松尾式だ。焼きすぎないように注意する。

近未来ジンギスカン進化系

これに卵をつけると、黄身の甘味がタレと相まって味わいを広げる。これがジンギスカン2.0である。さらに山わさびを足すと刺激と辛味が足されて、未知の世界が開く。いつになっても進化は止まらない。数年前にはなかった味付けだ。ジンギスカン3.0なのだ。

ラムはいわゆるジンギスカンの味だが、肉が柔らかい。焼き過ぎないのがコツなのだ。わさびがすごく合うのでクセになってしまった。

部位ごとの違い

ハツも柔らかい。もっと弾力があると思ったがいい意味で裏切られた。これもわさびで食べる。タレの甘さとわさびの辛味がやけにマッチするのだな。

マトンは歯ごたえある。少し漬け込みすぎか、味が濃いように感じる。これも臭みがない。羊が苦手な人は臭いと言うのだろう。

特上ラムは柔らかいがすでに感動がない。ラムリブロースの破壊力にやられた。肉の脂が染みたもやしがうまい。

「うわあ!沖縄のジンギスカンと全然違います!やべえ、これ食ったら、沖縄の店で食べられないや。」

先ほどの沖縄県民が、目を見開きながら松尾ジンギスカン タイプ3.0をがっつく。どうだ、ビールだけではない、白飯も合うだろう。これが本場のジンギスカンなのだ。道民が愛するソウルフードなのだ。

腹いっぱいだ。肉が食べきれない。大満足。気がつけば体調は絶好調だ。よーし、二次会はスリラーカラオケに行きましょう。

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