ホテルサンプラザ朝食

北海道岩見沢 〜サンプラザホテルで朝食を〜

北海道のカメムシ

冬の北海道は家の中が暑いと聞いたことはないだろうか?外はマイナス10度でも家の中はいつも25度。暑くてTシャツ1枚で過ごせるし、アイスも食べたくなる。ホテルも同様で私は暖房を切ったり窓を開けて外から冷たい空気を入れたりするくらいだ。

そういえば冬場の北京も同じだった。沖縄では暑い夏に家の中は寒いくらいにガンガンクーラーをつけて、寝るときは風邪ひかないように布団をかぶったりする。沖縄の家庭の空調はエアコンではなくクーラーであることが多いので、冬の寒い日はクーラーの温度を30度にしていたなんて言う話もある。設定温度をいくら上げてもクーラーだから意味がないと思うのだが。こういう首を傾げたくなる習慣はどこの地域にでもあるのだろう。

2年前の冬のこと、岩見沢市内の別のホテルに泊まったときのことだ。チェックインして部屋に行くと窓に紙が貼ってあった。

「虫が入ってくるので、窓を開けないでください。」

今は冬だ。虫が入ってくるわけがない。夏に貼ったものを外し忘れてるんだろうとバカにしていた。ところがこれは間違ってはいなかった。剥がし忘れではなかった。

窓枠が木でできていると暖かいのでカメムシが好んで冬眠する。そんな窓を開けると部屋の中の暖かい空気を浴びたカメムシが一気に冬眠から覚めて部屋に入ってくる。上砂川という町の建物で真冬に会議があったとき、参加者の一人が
「部屋が暑い。」
と言って窓を開けたのを別の参加者が
「虫が入るからやめろー!」
って制止したのも時すでに遅し。大量のカメムシが…すぐに窓を閉めたので大惨事には至らなかった。こんな形で北海道の自然の凄さを味わうことになろうとは。ゴキブリでなくてよかったと思う。

北海道とゴキブリ

ゴキブリと言えば、大学時代の先輩──もちろん北海道出身だ──がある日私に言った。
「見たことない虫を見つけたので買ってるんだけど餌がわからない。家まで見に来てくれないか。」
飼育ケースに入っていたのはチャバネだった。捨ててくださいと言って帰った。

もう一人、こちらは一緒にダブった同級生。色白で背が高くてスラっとした体格で顔もまあまあイケメンだったが、ゴキブリが出ると固まる。直視できない。彼の部屋で話をしていたら突然黙り込んで私を見たまま宙を指差して一言。

「取ってくれ。」

壁には黒いゴキブリがいた。私は手元にあったスリッパをつかみ素早くはたき落とすと、新聞にくるんで握りつぶした。

「おまえ、凄いな!」

普通だ。

朝食の話を書くはずが食事には相応しくない虫の話になってしまったが、子供の頃、祖母が札幌で…もうやめます。

ホテルサンプラザの朝食

サンプラザの朝食はすごく豪華だ。筋子、タラコ、数の子の三大魚卵が食べ放題だ。これに焼き海苔と白飯、味噌汁で朝からガッツリ食べることができる。あっさりいくことも可能だ。サラダもおかずも充実している。鮭やホタテ、椎茸はシェフが目の前で焼いてくれる。生卵と納豆は冷蔵庫に入っている。牛乳ビンも入っている。キャップをとってイッキ飲みだ。

和食の気分でない時はカレーセットがおすすめだ。ここはカレーも美味しい。サラダを別皿にするか、もしくはご飯にサラダを盛りソーセージとハム———ハムも肉肉しくて美味いのだ———を添えてカレーをかける金沢スタイルか悩むところだ。スープもクラムチャウダーが美味い。

パンもあるが、自分はご飯派なのでコメントしない、と言うかできない。

なので連泊しても朝食は飽きがこない。残念なことに宿泊客が極端に少ないときは二段重ねのおかずケースでサーブされる。全部食べるのは無理なのだ好きなものだけ食べるが、やはり朝食はブッフェスタイルが楽しい。

北海道でいろんなホテルに泊まったが、ここの朝食は私にとってはトップクラスだ。残念なのはおかゆがないことくらいだ。二日酔いのときはおかゆに筋子でいただきたくなる。

私は朝ごはんが好きだ。朝ごはんが寂しいホテルには泊まりたくない。腹がふくれればいいとは思わない。朝から美味い飯が食えるから、今日も一日頑張ろうと思える。そのためにも深酒を控え、適度な運動と食事を心がけて、後期高齢者になっても働けるようにならなければいけないのだ。娘のけいたまはまだ1歳なのだから。

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