そば処 加寿吉
実家からさほど遠くないところにあるこの店には、一度、娘が生まれる前に来たことがある。妻が入院中で、一人で食べにきたと思うが、よく覚えていない。外にランチの看板が置かれている。
店内はお座敷とテーブル席がある。我々一行はテーブル席に案内された。
メニュー
ランチメニューは店外に掲示されていた。
念のため、ランチ以外のメニューも見てみる。
鍋焼きうどん、もうそんな季節か。だが、私は蕎麦を食べたい。もちろん冷たい蕎麦だ。私は温かい蕎麦は立ち食いでしか食べないのだ。
「ランチメニューでいいわよ。」
母の言葉に、全員がランチメニューを頼むことにした。私はミニ親子丼とせいろだ。
ミニ親子丼とせいろ
時間も遅いので、客は他にいなかっだからなのか、それほど待たずにランチが出て来た。
まず蕎麦からだ。ツユはキレのある辛口。付けすぎると塩っぱいので注意だ。藪そば系?手打ち麺は更科っぽく、のどごし滑らか。美味い。手打ちと書いてあるが、ものすごくキレイに切り揃えてある。そば切りだけを機械でしてるのだろうか。でなければこの価格で、この蕎麦を出すのは難しくないだろうか。なんにせよ、蕎麦は美味いからいいのだ。
親子丼は少し残念だ。玉子が火を通しすぎだ。完全に煮立っている。これではスキー場や給食の親子丼と変わらない。玉子をふんわりさせてこそ、蕎麦屋の中台の腕の見せ所ではないか。私も叔父のそば店で蕎麦屋で中台の(丼物を作る係)をしていたから、丼物には厳しいのだ。
そこそこ美味いので、家の近所にあればと重宝する感じの店だ。父が亡くなったこれからは、母とちょくちょく訪れるかもしれない。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)