和乃香 揚げ鶏のカレー

東京都港区 芝公園駅 日高昆布咖喱飯専門店 和乃香

日高昆布咖喱飯専門店 和乃香

今年最後の出勤日、12月27日は仕事納め。朝、子どもたちを保育園まで送ってから飛行機に乗り、東京にやってきた。明日には沖縄に帰る。弾丸出張だ。会社に着くのは14時頃。その前にランチを済ませたい。どこで食べようかt、浜松町駅からおふぃうに向かう途中、金杉橋の近く、レンガ通り、将監橋(しょうげんばし)の近くのラーメン店がカレー屋になっていたことに気づいた。

店舗外観

カレーと日高昆布。我が家、いや、母の作るカレーは日高昆布と手羽中、牛肉を入れるのがポイントだった。コンソメやブイヨンは使用しない。生まれも育ちも新冠だからか、母の日高昆布へのこだわりは異常に強かった。利尻でも羅臼でもない、日高なのである。私の作るカレーは変幻自在なので、カレーに昆布を入れるなんてすっかり忘れていた。

ふーむ、カレーか。時間もないし、手っ取り早く食べるにはいいし、なにせ回転して間もない店だ。立ち寄らない理由がない。この店でランチをすることにしよう。

店舗入口

メニュー

店頭に設置された食券機。店に入る前に食券を買って、スタッフに渡すスタイルである。松屋と同じシステムだ。

食券機

メニューを見る。聞き慣れない名前が多い。そもそもこの店の「日高昆布カレー」なる正体が分からない。

さて、何を食べようか。

券売機の選択肢をざっと見る。海鮮かき揚げとカレー。いまいちイマジネーションが働かない。揚げた鶏と玉ねぎカレー。これならばなんとなくわかる。ココイチで言うところのパリパリチキンカレーだろうか。オーソドックスにただのカレーを食べるのも良いのだろうが、やはりがっつり食べたい。揚げ鶏と玉ねぎのカレーを食べることにした。

ドアを開けて店に入る。店内はカウンター席のみ。中央のキッチンを囲むようにU字型にカウンターテーブルが配置されている。

店内

荷物を置いてカウンターに座り、テーブル上の説明書きを読んでみる。

こだわりの説明

店内には軽いタッチのピアノが奏でる、落ち着いた音楽が流れる。そうだ、ここはカレー屋ではない。カフェだ。スタッフは全員女子である。華やかだ。そしてここそこに、女子ならではの細かい気配りを感じることができる。明るい木目調の内装も、女子が中心となってデザインしたかのようだ。

食べ方の説明

渋い親父がうまいコーヒーを入れる、昭和チックなレトロな喫茶店もいいのだろうが、私はコーヒーを飲まない。いや、それを言うなら、喫茶店ではなくカレー店だな。

揚げ鶏と玉ねぎのカレー

女子の手によってカレーが運ばれてきた。まさにカレーの海の中にぽつんと浮かぶライスの孤島。その上にはわずかな緑、九條ネギだ。まるで大洋に出現した無人島、西之島をイメージしているかのようだ。ライスを守る砦のように配置された揚げ鳥。ご飯とルーのバランスが一般的ではない。海と表現するほどルーが多い。これほどご飯が少ないカレーもなかなか見かけない。

揚げ鶏と玉ねぎのカレー 全体

まずはルーはすくいあげ、まるで小島の崖下から砕石するかのごとく、少々のご飯をスプーンで削り落とし、口に運ぶ。ルーの口当たりがとてもなめらかだ。裏ごしをしているのだろうか。風味はスパイシーながらも、それほど辛くはない。

そういえば最近のカレー屋では辛さを質問されない、求められない。辛さのみを追求するカレーは平成と共に去り、令和はカリーの醍醐味である香りを極める時代なのだろう。数多くのスパイスが奏でるハーモニーだ。時折、鼻をフッと抜ける爽やかな香りはカルダモンだろうか。グルテンフリーなのでとろみは無い。その分、細かく砕いたスパイスと煮込んだ野菜の舌触りがダイレクトに伝わってくる。

揚げ鶏と玉ねぎのカレー

長年の間、日本の御飯にさらさらのルーはなじまないとの通説が信じられてきたが、近年はそんなことが無いと感じている。もちろん、このカレーと日本のご飯の相性は悪くない。トッピングされた玉ねぎは甘酢漬けかと思ったが、食べてみると味付けがなされていない、炒めただけのものだ。オニオンチップかガーリックチップの代用品とでも考えれば良いのだろうか。九條ネギは辛みが無く、ほど良い刺激だ。薄い衣をまとった揚げ鳥カラッと揚げられている。むね肉を使うのはヘルシーだからかコストダウンのためか…考えるのはよしておこう。

揚げ鶏と玉ねぎのカレー アップ

おしゃれなカフェ飯の特徴に「ご飯が少ない」ことが挙げられる。この店も同様だが、ルーの多さがポイントだろうか。まさに食べるカレーだ。スパイスで食欲を促進する、漬物や梅干しのようなカレールーではない。グルテンがないだけにストレートに香りと刺激を楽しむことができる。

京漬物もいける。減塩生活を続けている私は、この2ヶ月ほど、自家製の減塩漬物しか口にしていない。京都市内で生まれ幼少時を過ごした私が、京漬物と言われて食べないわけにはいかない。きゅうりと白菜の浅漬けだ。健康を気遣うだけに、塩分にも気を配っているはずだ。

揚げ鶏と玉ねぎのカレー トッピング

うーむ…しば漬けは伊勢屋の方がうまいな。この程度の浅漬けならば、おそらく多く見積もっても塩分は1グラム程度だ。カレーの塩分量も3グラム程度だろう。いや2グラムだろうか。今朝の塩分摂取量が0.5グラムだった。夜はほとんど塩分を摂らないが、一日の上限量6グラムまでは2.5グラムのマージンがある。よしよし、優秀である。

昨日、ペヤングソース焼きそばのギガマックスを見た。カロリーもさることながら、塩分量13.6グラムの表記に驚嘆した。これは食い物ではない。塩をなめてるかのようなものだ。こんなもの食えるのは若者だけだ。年寄りを怪しまれずに殺すなら、塩分の多い、味の濃い料理を半年か1年食わせればそれで目的が達成される。ヒ素も水銀も農薬もいらないのである。

和の香りがするグルテンフリーのカレー。看板通りであった。カロリー控えめ、ヘルシーな女子向け、中高年向けのカレーだ。次回は海鮮かき揚げに挑戦してみよう。

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