二度目のニューブリッジ
東京都港区、芝二丁目、芝商店街。この一角にたたずむパン屋とカフェが併設された店が本日のランチ会場である。
今までに私はおそらくこの店の前を100回以上は通ったであろう。だが、店内に入るのは2度目だ。前回、思いがけず美味なランチにありつけたので、会社のスタッフにも教えたかったのだ。
美女3人に囲まれてのハーレムランチなのである。
前回、生姜焼きにするのかロコモコ丼を食べるかで悩んだ末に、生姜焼きを取った。だが、沖縄在住の私としてはロコモコ丼は外せない。
個人的にはタコライスよりもロコモコ丼の方が格上だ。同じひき肉、同じ野菜、同じご飯を使った料理にもかかわらず、トマトベースに辛みのパンチの効いたサルサソースは五十路には少々尻軽感がある。
ドミグラスベースのどっしりとした味わいに玉子焼きの甘味がハンバーグの可能性を広げる、いわゆるドミグラスソース月見ハンバーグ丼は、その重量感ゆえに大人のリッチさと豊かな風味を堪能することができるのだ。
しかもカフェ。五十路男性一人では花がない。女性を同伴してこそシティでのアーバンライフにおけるランチタイムなのである。
カフェ飯
いざ、芝商店街。女性を連れてさっそうと店に入る。ああ、タンシチューが美味しそう。滞在客のおよそ半数が食べているではないか。
気になる。
しかし、本日の私のミッションはロコモコ丼なのだ。ゆるぎない決意をもってランチに臨む私に浮気心は敵でしかない。
席に着き、各自がメニューを選ぶ。それぞれの選択。人生は選択の連続なのである。一説によれば人間は一日に3千回ものジャッジを下しているそうだ。
そして選択の自由には責任が伴うものである。
タンシチュー
一人の女子が選んだのはタンシチュー。パイ包み焼、舞茸入りである。一方、この店のビーフシチューにはマッシュルームが入っているのだ。ワンプレートでサラダやパスタとともに提供される。
パンは店内中央に設置されたワゴンから好きなだけ取るがよい。いわゆるバイキングなのだ。
ロコモコ丼
辛味噌とトマトのソースが選択可能なのでトマトを選んだが、差し出されたロコモコ丼は和風であった。トマト味のソースにはとろみが付いてしめじが入っている。
ドミグラスではなく照り焼き風なのが意外、というか期待ハズレ。
だが、食べてみると味に納得。
しっかりとこねられたハンバーグは、スパイスを極力控えて肉そのものを堪能できるようにフォーカスされているようだ。
ハードに焼かれた玉子焼きとの相性も悪くない。
個人的にはドッシリとしたドミグラスソースと半熟卵の組み合わせが食べたいところなのだが、いい意味で期待を裏切られるのはウェルカムである。
また、野菜がたっぷりなのが嬉しい。
アボカド海老丼
実は私も気になっていたアボカド海老丼。食べている女子の感想聞いてみた。ツナも入っていておいしいが野菜がとても多いとのことだ。
見た目にも野菜のボリュームが半端ない。
一般的に外食においては野菜が少なめであることが多いので、彼女は先読みして、ご飯だけ少なめと伝えていた。
裏目に出たらしい。
実際には野菜がとても多くて、ご飯を少なめにした結果バランスが悪くなったと憂いていた。。食べたかった野菜を残す羽目になったと嘆いていた。
次回からは全体的に少なめと言うことを忘れないようにしようと言っていた。
ドライカレー
最後はドライカレー。地味だ。味も普通、とのことであった。
ごちそうさま
この店は何を食べても美味い。カフェ飯なので見た目にもおしゃれだが味も素晴らしい。おまけにヘルシー志向でしっかりと野菜を摂ることができる。ボリューム的にも中年男性なら十分に満足できる。
若者はコスパの良いパンのバイキングを食べればいいだろう。
次回は私もタンシチューかアボカド海老丼に挑戦したいと思いつつ、本日のランチを終えたのだった。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)