蕎麦 心空
本日は札幌支店に10時半集合。午後からは自分が担当するセミナーが開催される。九月中旬の札幌はすっかり涼しく、半袖は無理だ。ジャケットを着用しないと肌寒い。セミナーの会場設営とリハーサルを終えた頃には昼前になっていた。13時半からは受付開始なので、スタッフが順番に食事をとることになった。
さて、自分の番だ。会社役員の一石さんと一緒に食事に向かう。蕎麦屋が近くにあるというので、ああ、駅の方にありましたね。なかなか美味かったですよと言ったら、会社のとなりに蕎麦屋ができたという。
今年の初めにはなかった店だ。
店構えは私の好みだ。美味そうな蕎麦を食わしてくれる気がする。これは楽しみだ。
メニュー
店に入るとテープル席に案内された。最初の客らが帰った後だろうか、あまり客はいなかったが、テーブルやカウンターに食器が置かれたままだ。大将が一人で店を切り盛りしている。仕事も丁寧に、悪く言えば遅いというか、ゆったりと言うか、要領が悪いのか、なかなか次に進まない。カウンターの食器を片付けてる間は待つしかない。
そして、ようやく水とメニューが運ばれてきた。大変だなあ。メニューを見る。ぶっかけ、これに尽きる。一石さんは天ぷら蕎麦をオーダーした。
カウンターが片付いたからだろうか、どんどん客が入ってくる。近所に住んでいる人がほとんどだ。店はみるみる満席になった。しかし、注文は取っていない。時間がかかることを伝えても、みんな店に入ってくるのだ。
ぶっかけ蕎麦
出てきたそれは、ぶっかけというより冷かけだ。そういえば、狸小路のどんの蕎麦も同じスタイルだった。北海道では、このようなぶっかけが一般的なのだろうか。麺は更科風の細麺。私の好みだ。まずは一口。うん、いいね。喉越し良く、滑らかな蕎麦がするっと胃に入っていく。つゆも好みだ。
具は海苔、かつお節、天かす、ネギ。これらをぐちゃぐちゃっと混ぜ、蕎麦をすするのがぶっかけの醍醐味だ。もう一口。うん、美味い。一石さんも美味い、美味いと蕎麦を食べていた。沖縄では日本蕎麦店自体が少ないから、蕎麦の美味い店となると、数える程しかない。若い人には蕎麦の食べ方を知らない人もいたりする。そう言えば、沖縄で初めて丸亀製麺所ができたとかも、食べ方が分からない人が続出したと、地元の知り合いから聞いた。
奥の方に酒が置かれていた。なかなかのコレクションだ。これは夜に来てもいいかもしれない。
時間もないので二人ともそそくさと食べると店を出た。美味い蕎麦を食べると幸せになる。頑張ろうという気になる。さあ、セミナー本番だ。
蕎麦心空(食べログ)
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)