プノンペン The Oyster Restaurant

カンボジア プノンペン ひまわりホテル

本日のランチはプノンペン市内、トンレ・サップ川沿いにあるひまわりホテルだ。すぐ近くでメコン川と合流している。奥の青い水がメコン川、手前の茶色い水がトンレサップ川だ。

11時開始で助かった。ホテルの朝飯があんまりだったので腹が減って仕方がないのだ。案内してくれたのは日本人の佐々木さん、ひまわりホテルのスタッフだ。

ランチタイムまで少々時間がある場合は、レストラン前の小さなカウンターで出来立てのビールを飲むことができる。店内醸造なのだ。徳島駅ブリュワリーを思い起こさせる。

The Oyster Restaurant

料理はサラダやフルーツ、肉料理に魚料理、ライスや麺である。クメール料理がメインとのことだ。カンボジアは東にベトナム、東北にラオス、北と西がタイに接している。南側は海だ。

海と言えば、新型コロナウイルスのために寄港を拒否されて漂流していた豪華客船がカンボジアの港に入港するらしい。それも今夜とのことだ。

東南アジアで最もポピュラーなのはタイ料理。刺激的な辛さとパクチーの香りが象徴的だが、クメール料理は温和でまろやか、日本人の口に合うと解説された。それは楽しみだ。

今の季節、カンボジアは乾期だそうで、天気もよく、カラッとした気候だ。過ごしやすい。南国は野菜やフルーツが豊富なので、食事も楽しみなのだ。サラダも様々な素材が並べられている。

確かに味付けは中華料理にも似た、日本人の口に合う風味だ。美味である。これに長粒米がとてもマッチする。タイ米ほど香りが強くない。もともとカンボジアはコメの生産地なのである。

麺料理

東南アジアの麺料理はタイのクイティアオ、ベトナムのフォーが有名だが、もちろん両国に挟まれたコメどころのカンボジアにもクイティウと呼ばれる米麺料理がある。

奥の白くて細いものは細長い米粉面、黄色いのは確かビーフンだったような。そして白くて短いのがカンボジア独特の「ロート」と呼ばれる、短くて太い麺である。トッピングはもやしに葉野菜、鶏肉、豚肉に魚団子である。

麺料理を担当するのは、この道うん十年のおばちゃんである。この人が作る麺が絶品だそうで、他のスタッフでは同じ味にならないそうである。

仕上げは唐辛子にネギ、そしてライム。さすが南国である。ライムが豊富だ。パクチーを使わないのもカンボジア流なのだろうか。

クイティウ

豚骨ベースの優しい味のスープは確かに日本人の口に合う。米粉麺にもやしの葉野菜のトッピングはアジア共通の定番なのだと実感した。鶏肉も豚肉も味付けは薄く、スープを邪魔しない、むしろ補完する役割である。

ロート

クイティウを食べてからもう一杯お替りするために麺コーナーに並んだ。短くて太いうどんのような麺はカンボジア独特のものだという。さすがに二杯目は軽く済ませたいので、トッピングはもやしだけにした。

唐辛子とねぎを入れてたっぷりのライムを絞りかける。東アジアなら酸味をつかさどる調味料は酢であるが、熱帯では豊富で新鮮な柑橘類を使えば、さわやかな香りとともにさわやかな酸味が料理をグレードアップするのである。

本当に短い。素材を見たときは太もやしのように思えたが、実際にもやしと比べればぜんぜん別物である。

フルーツとデザート

デザートの種類は少ないが、南国フルーツがふんだんにふるまわれていた。2月の日本では食べることが困難な果物ばかりである。

カンボジアの水菓子

このバナナの葉にくるまれたデザートはカンボジアの伝統的なお菓子だとのこと。メニューには「Fresh Banana Leaf Cake」と書いてある。

バナナの葉を開けるとかわいいプルンとした水菓子が出てきた。ノム・スラックと言う、カンボジアの伝統的なデザートらしい。

冬瓜と豆でできているそうだ。つるんとした食感で気持ち良い。いかにも南国なデザートである。

ごちそうさま

レストランの庭には白い花が咲き乱れていた。

街中にもいたるところで咲いていた花はプルメリアであった。

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