大阪トンテキ
逆走台風のおかげで、急に時間が空いた。予定外のお休み。しかも独りきりだ。一人の時間は嫌いではない。誰にも気兼ねすることなく、好きなことができるからだ。
まずは腹ごしらえをしよう。ホテルは素泊まりプランだ。朝飯は食べていない。腹が減っているので、がっつりと食べたいところだ。外は雨が降ったりやんだり。地下でつながっている大阪駅前ビル地下に向かう。
日曜日なので休みの店が多い。
さて、何を食べようか。
ラーメンはパス。居酒屋で昼から飲むのも無しだ。うまそうな店はないがー?
ん?
トンテキ。大阪トンテキ。ほう?三重県ではなく大阪か。よし、ここにしよう。
メニュー
カウンターに座るとメニューを見る。トンテキ、トンタマ、トンバーグ。
うーん。
トンテキ丼にトンタマ丼。どんぶり飯にもガッツリいけて食欲がそそられるなあ。
トントンセットにテキタマセット。トントンということはトンテキとトンカツと思うのだが、なぜかハンバーグである。トンバーグだからな。トントンにも惹かれるが、オーソドックスにトンテキ定食をチョイス。
トンテキにはニンニクの有無を聞かれる。もちろん有りだ。わたしの隣に座った兄さんはニンニクなしをオーダーしていた。昼時なので店はいっぱいだ。
お?マヨネーズをリクエスト可能なのか。ならば頼むべし。豚肉100パーセントなのでトンバーグ。トンテキとのセットがトントンなのだな。
トンタマは豚肉薄切りと卵焼きのセットのようだ。弁当の定番おかずのようで美味そうだ。しかし、ここは分厚い肉が食べたい。トンテキしかないのだ。
トンテキ定食
ご飯と味噌汁が目の前に置かれた。先に出すシステムだな。
現在、カウンター内で盛り付け中のものが私の分だろう。
キタキタ来ましたトンテキちゃん。美味しいかな。カウンターに置かれた容器からナイフとフォークを取り出す。まずは肉を切りまして、一口食べる。
ん?
肉は歯ごたえはあるものの、固くはない。いや、柔らかい。タレはそれほど甘くない。甘さと辛さのメリハリがきいた、ガツンと来る味ではない。関西だから薄味なのか、タレの味で食べさせるのではなく、素材の味を引き出すような、まったりとした味わいだ。いわゆる四日市のトンテキが肉にワンレンボディコンを着させているとすれば、ここの味付けは白いワンピースだ。
サラダにかかるドレッシングはりんご味。甘さが酸味より勝っている。肉の味付けともイマイチ合わない。やっぱりここはマヨネーズだろう。タレの絡んだ肉にマヨネーズをつけて、キャベツと一緒に食べる。
うおー!飯を食わねば!これだよ、これ。トンテキはビールに合ってるんじゃない、ご飯に合わせてるのだ。鉄板の組み合わせなのだ。
腹が減ってるので、どんどん食べる。ニンニクの香りが食欲をそそる。そうだ、マスタードが添えてある。トンテキにあうのだろうか。試しにつけてから、肉を口に入れる。をを!口の中にマスタードの香りが広がる。とんかつを食べているみたいだ。これもありだ。
トンテキの肉は、噛めば噛むほど味が出る。ご飯が進む。キャベツも…あれ?もう無くなっているいる。キャベツが足らない。お代わりだ。ドレッシングは不要だ。野菜をたくさん食べないと便秘になるのだ。出張から自宅に戻り、二日間ほど普通に生活するだけで、便秘も治るし、体重も1kgほど減る。どうしても外食だと野菜不足になる。出そうに感じてトイレに行ってもガスしか出ない。只有放屁了。だからキャベツスライスは大好きだ。自宅でも二日に一度は大量に食べている。
うん。
美味い。
完食だ。店を出る頃には行列ができていた。次回はトントン定食を食べてみよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)