手打ちそば 春日
群馬県沼田市からのさいたま市。銀座アスターで会食の後に和楽で二次会。閉店で追い出されたので締めの蕎麦。もちろん、前回食べた記憶がない春日でリベンジだ。思えばこの時、すでに体調が悪かったのだが、ハイボールを飲み出したら、調子が出てきたと言うよりは、感覚がマヒして上機嫌だったと言うのが正しいだろう。
店はさほど広くない。六人の団体だが入口近くのテーブルに座れた。突然、店の入口から中国人の女性が入って来た。スナックかマッサージの客引きなのだろうが、通りがかりの客に店を聞かれたのだろうか。店に入れるかどうか店主に尋ねている。なかなかの人気店だ。深夜に手打ちそばが食える店など、わたしの知る限り出雲市駅の「ほしえん」くらいだ。
メニュー
皆はオリジナル焼酎で蕎麦湯割りを飲みはじめた。これも蕎麦屋ならではだろう。私は温かい酒が苦手なので、相変わらずハイボールを飲む。体調が悪かったことはスッカリ忘れていた。さて、なにを食べようか。え?のりかけ蕎麦を人数分頼んだ?うう、せっかくの楽しみが…まあいい。
お通しはスナップエンドウ。ゆでただけかとタカをくくって食べて驚いた。まず、ゆで加減が絶妙だ。食感は柔らかくもなく、かと言って硬すぎず、スナップエンドウのいいところを失うことなく、加熱にして甘みを引き出した上に、出汁で味をつける、いわゆるお浸しにしてある。料理だ。見た目の彩りも美しい、ちゃんとした一品だ。驚いた。これは自宅でも作ってみよう。
のりかけ蕎麦
カツオの香りが強い、辛口の蕎麦つゆ。と言っても江戸前のような辛口ではなく、甘くないと言った方が正確か。蕎麦は喉越し良く、あっという間に腹のなかに。美味い。いつもなら揚げ玉などが欲しくなるのだが、今日は要らない。蕎麦のみ。
仕上げは蕎麦湯だ。こいつがまた美味い。そば粉を足してポタージュのようになどしていない、正統派の蕎麦湯だ。
満足だ。さあ帰ろう。明日は我が家だ。やっと家族に会える。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)