カレーのインデアン
帯広についたなら、インデアンのカレーを食べないわけには行かぬ。帯広空港からレンタカーで店に向かう。一年ぶりだろうか。いや、昨年は帯広に来たのだが食べていない。二年ぶりか。楽しみなのだ。
スーパーに併設されている店舗に入る。カウンターの席に通された。
メニュー
さて、何を食べようか。
まずはルーを選ぶ。ここはもちろんインデアンルーだ。そうすると自動的にハンバーグカレーしか選択肢がなくなる。トッピングなしは選択肢にはならない。その上にチーズをトッピングするのだ!どうだっ!
え?辛さはどうするかって?メニューの裏を見るように店員に促される。
ふむ。
辛さは五段階か。いつも辛口を頼んで物足りなくてホットオイルをかけてるように思ったので、今回は大辛なのだ。本場の辛さなのだ。
ハンバーグカレー チーズトッピング
この店では、注文を受けてから一つずつ鍋でオーダー通りに調理する。カレー皿にご飯を盛り、ハンバーグをのせてルーをかける。
ああ、腹が減った。早く食べたい。ようやく私のカレーが目の前に運ばれてきた。
焦らない、焦らない。まずは付け合わせを皿に盛るのだ。机の上の容器に手をかける。福神漬け、青じその実、ガリ。
ガリ?
そう、あの寿司についてくる生姜の甘酢漬けスライスだ。これだけはカレーに合うのか、いつも不思議に思う。思うなら試すのが理系の性なのだが、これだけは食指が動かなかった。
ダメだ。何事も経験だ。逃げちゃダメだ。
カレー皿の端っこに三色のトッピングがカラフルだ。モノトーンのカレーに華を添えるかのようだ。
よし!食うぞ。まずはルーとライスをスプーンで軽く混ぜて、口に運ぶ。
ああ。
コクのあるねっとりとしたカレー。ご飯によく絡む。
これだよ。
帯広に来たら食べないと気が済まないのだよ。チェーン店でこのレベルのカレーが食べられる帯広市民が羨ましい。沖縄はカレー不毛の地なのだ。辛さはCoCo壱で言うところの3〜4だろうか。少し辛く感じる。これくらい刺激があるほうが好みだ。
次は福神漬けと食べてみる。うん、定番だね。安定した組み合わせだ。安心して食べられる。
さあ、ハンバーグをいってみようか。チーズがのって、室蘭のカレーチーブズつくねを彷彿とさせる。うるさい美唄市民がいないから、安心してチーズを食べることができる。ハンバーグはふっくら。チーズがとろり。トッピングして正解だ。カレーとの相性もバッチリ。
美味い。
今度は青シソの実と一緒にカレーを食べる。酸味とシソの香り、カリカリの食感。おにぎりで食べてもカレーと食べてもいける、オールマイティーな付け合わせ。他のカレーの店でも出してくれたら嬉しいのに。
顔から汗が吹き出てきた。冷たい水がうまい。カレーを食べていると実感する。ん、カウンターに鍋を持ち込み、五人前のルーを買う客が来た。店員は躊躇なく、慣れた手つきで鍋にルーを入れる。
そう、この店ではルーだけを買うことができるのだ。持ち帰り容器は別売りになるのだが、店内には鍋の持ち込み歓迎と書かれている。続々とルーを買いに来る客が来店する。帯広市民自宅ではカレーを作らないという都市伝説があるが、あながち嘘ではないんじゃないかと思うような光景だ。
カレーを食べ進む。こまつのやうなミスはしない。ペース配分もバッチリだ。しかし…やはり取ってしまった以上は食べるしかない。
逃げちゃダメだ。
カレーとガリをのせたスプーンを口に入れる。
うーん。
合わないこともないのだが…私には微妙である。お好きな方はどうぞって感じだな。
しかし、普通盛りのはずなのにボリューミーだ。食べきれない。少々ご飯を残した。すいません。
トッピングがなければ食べきれたのかな。いや、あの場面でハンバーグなしはあり得ない。
今度はいつ食べれるかな。そうそう、夏も帯広に来るのだけど、蕎麦が食べたい。秋も帯広に来るから、そのときかな。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)