西新宿 鳴留呼
新宿駅でバスを降り、西新宿に向かって歩く。ランチはこれからだ。
青梅街道沿いを歩く。ラーメン、うーん。魚、いらない。寿司、うーん。居酒屋、ん?幌加内産の蕎麦を自家製麺か。惹かれるがなんとなくパス。その先に目を引かれた。
蕎麦 鳴留呼。
メニュー
ランチセットはミニ生姜丼。今朝、弁当を作るかどうか迷った。出張から帰ってきてからでは食べるのが間に合わない肉があったのだ。それを生姜焼きの調味液に漬けて冷凍した。
うん、今日のランチはこの店だろう。値段からして機械打ちだろうが、江戸前そばの匂いがする。よし、ここだ。躊躇なく店に入った。
ランチタイムを過ぎたからか、店内は混んでるのに広いテーブル席に案内された。ラッキーだ。
さて、何を食べようか。
「盛りしょうが丼一つ!」
私の前に入った客のオーダーを、店のスタッフが厨房に伝える。そうだよな。それしかないよな。ここは私も乗っかることにしよう。同じものをオーダーする。
もり蕎麦しょうが焼肉丼
しばらくして前の客と同じタイミングで私の前にも運ばれてきた。
まずは蕎麦だ。ん?蕎麦が絡んでほぐれない。これは茹で上げてから少し時間が経っているのか。ランチだし、この価格だから仕方ないだろう。お冷やをそばにかける。コンビニ蕎麦の「ほぐし水」だ。おお、蕎麦がほぐれた。これをそばつゆにつけ、一気にすする。
なんだか蕎麦が伸びてる気がする。喉越しはいいのだが、柔い。コシがない。かけそばのような麺だ。もう一口。うん、そばつゆはいい。キリッとしているが辛すぎず。でもなあ、蕎麦がなあ。水っぽい気もするが、ほぐし水のせいなのだろう。
ショウガ丼
よし、気を取り直してしょうが丼だ。汁だく。生姜の効いた味付けはいいのだが、ご飯がベシャベシャ。この店は食べ物が全体的に柔らかめなのか。肉は柔らかくない肉を薄さで硬くないようにしてるのか。ちょっと筋張っている。
食べ終えて最後、そば湯は熱いというので期待していたのに温かった。
これで七百五十円だ。立ち食い蕎麦に二百円足してこれだ。ぜんぜん有りだ。家や会社の近くにあれば通うが、遠方からわざわざ来る店ではないかな。地元で愛される系だと思った。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)