麺家 さざんか
年末の挨拶まわりを終え、昼食は以前から気になっている店に行くことにした。西新宿、熊野神社交差点前から少し入ったところにあるラーメン店、あじさい。この辺りには、入ってみたくなる店が何軒かある。私の勘は正しいのだろうか。店の評価はあえて調べていない。
入口には中華そば、つけ麺、担々麺の三種類とある。季節限定で味噌ラーメンも出している。ドアを開けると、食券機がある。またか。何を食べようか。担々麺は食べないし、つけ麺もいらない。味噌にも惹かれるが、初めてなので、ここは王道の中華そばだ。それも煮卵付き、チャーシュー増量の特製中華そばなのだ。
テーブル席に座る。店内は広くない。カウンター席とテーブル三卓のみ。テレビではワイドショーが映っている。一時過ぎだからなのか、店内はガランとしていた。
特製中華そば
さて、いただくとしよう。まずはスープから。オーソドックスなしょうゆ味、高山ラーメンに似ている。それよりも現代風か。スッキリさっぱりしているのだが、懐かしい味わいではない。次に麺をすする。コシがしっかりしたちぢれ系、札幌西山ラーメンの麺に似ている。
チャーシューは分厚くてデカイが、食べてみると柔らかい。ボリュームもあるので、食べ応えは抜群だ。味付けも肉の旨味を生かしている。メンマは歯ごたえがあるのに固くはないので、食べやすい。煮卵を箸でつかみ、ガブッとかじると、中から黄身がジュースのようにあふれ出してきた。スーパー半熟たまごなのか。すごい。
ガツンとしたパンチはないが、食べ進んでも飽きがこない。昔ながらの醤油ラーメンのようで、そうではない。美味い。
食べ終えてから気付いた。胡椒をかければよかった。いや、醤油ラーメンで、あっさりしてコクもあるものは、最近はあまりお目にかかれない気がする。次回は是非、味噌ラーメンにチャレンジしたい。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)