回転寿司清次郎
新幹線は昼前に盛岡駅に着いた。ここで食事をしてから田沢湖線に乗り換えるのだ。本日のランチは寿司と決めた。しかも回転寿司だ。地方に行くと、いわゆる全国チェーン店ではない、地元企業の回転すし屋は珍しくない。北陸もそうだ。寿司のレベルは軒並み高い。ネタも豊富だ。新幹線を降りて向かった先は、駅ビルのフェザンおでんせ館。地下一階にある、回転寿司清次郎が目的地だ。
本日のオススメは岩手の食財か。楽しみ楽しみ。
店内に入るとカウンター席に案内された。さて、何を食べようか。本日の蔵出し、と。ふむ。
活ホヤ
まずは活ホヤ握りと行こうか。ホヤの握り自体、観たことがない。それが活ホヤと来たもんだ。ホヤ好きの私としては避けて通ることのできない一品だ。
さて、どんなものか。ポン酢をかけて食べる。
美味い。
もう一貫はレモン汁のみで食べてみる。
うむ、こちらの方が素材の味を素直に味わうことができる。臭みなどまったくない、ホヤと磯の香りが鼻腔をくすぐる。シャリとの間に挟まれた大葉が爽やかさを演出する。食感よく、歯ごたえもあり、満足だ。
妻にも食べさせたい。
イワシ
酸味も甘さも控えめの酢飯が、イワシの脂をしっかりと受け止める。口の中でとろける。ネギはなくても良かったかな。
白身の三味盛り
セイゴは幼魚だからかあっさりしている。脂がそれほどのっていない。まだまだスズキの片鱗も見えない。臭みがなくて良かった。
ヒラメ。わさびが効きすぎで、素材の味が消えてしまう。これでは繊細な白身を楽しめないではないか。
そいは歯ごたえ良く、脂もそこそこのっている。ポン酢をかけて食べてみれば、まずはもみじおろしとわさびが合わさり、そいの脂と混ざり合い、最後にわさびの余韻が残る。なんだか複雑な味だ。
煮穴子
見た目の通り、口の中でほろほろとほぐれ、溶けゆくかのようだ。脂の甘さが際立つ。タレの味付けは甘さ控えめ。ガリと一緒に食べると、相性が抜群だ。
吉次(キンキ)
あ、痛恨のミス。ネギの載ってる方にはもみじおろしが…
ポン酢で食うのか。
醤油をつけてしまった僕は、そのまま君を口に入れた。
うお!
脂がたっぷりとのっている。甘ーい!脂がネギももみじおろしも包み込んでしまう。吉次の味しかしない。シャリとの相性も格別だ。
溢れたネギを拾って載せ、もう一つをポン酢で食べる。うわ、なんだこれ。ポン酢合わない。脂を殺してしまう。後味は変な塩っ気。
こちらが本当のミスだよ!
色々あったが、三陸の味を楽しむことができた。さて、繋温泉(つなぎおんせん)に向かうとしよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)