地鶏刺身盛合せ

宮崎市 masahiro 鳥刺し・鶏鍋・うなぎ

masahiro

今晩の打ち上げはコース料理。30人はいるだろうか。ああ、またもやホテル飯ライクなやつなのか。

鬱だ。

向かった先は一軒家を改造したような店。少し遅れた私は、四人掛けの半個室に通された。ここはエアコンも独立しているし、意外に静かだ。店内にはすでに酔っ払いが跋扈していたので、この席はいいねえ。

鳥刺し

乾杯が終わると、料理が運ばれてきた。まずは…え、刺身?ああ、ダメなパターンだ。宴会料理の刺身で美味いケースはレアだ。見た目はうまそうなのだが、まあいいや、腹も減ってることだし食ってみよう。

あれ?

鶏肉は魚と同じく鮮度が命だ。牛やカモ、熊などの赤身の肉は、熟成させないと美味しくない。豚肉は刺身で食べる必要性も必然性も感じない。火を通した方が美味い。

こいつ、新鮮だぞ。臭みもまったくない。肉は甘く、レバも甘い。砂肝は食感がいい。いずれも味わい深く、意表を突かれた。

美味い。

サラダ

ドレッシングたっぷり。シャキシャキの野菜がいいねえ。みずみずしくなければサラダではない。食べる気が起きない。ただのカット野菜だ。食材がかわいそうだ。コース料理でこのレベル。この店、ただ者ではない。

鶏鍋を堪能する

ここで鶏鍋だ。まずはスープを飲む。博多の水炊きと同じスタイルだな。しかもここ宮崎は地鶏の一大産地だ。スープだ。出汁がよく出ている。塩加減もいい感じだ。美味い。このままストレート極細麺と刻みネギを入れたいくらいだ。

続いてはモモ肉。歯ごたえ良く、噛めば噛むほど肉の旨味が滲み出てくる。味わい深いねえ。対して骨つきぶつ切りは柔らかい。肉の滋味が口の中に広がる。美味いよ。

柚子胡椒をつけて食べてみる。

蛇足だ。

何もつけずに食べた方が、素材そのものを味わえる。

ここで、チキン南蛮。もしや、このコースは鳥づくしだろうか。しかも、昨日から通算三度目のチキン南蛮だ。さすがに辟易してきたが、食べてみる。

ん?タルタルソースに酸味がない。この方がおいしい。絶対に美味しい。酸味は余計だ、邪魔だ、便所の100ワットだ。

つみれというか鶏団子。ぶつ切りで食べる肉は食感を味わえる、噛めば噛むほど肉の旨味が口の中に広がる。言い方を変えれば、食べてから旨味を堪能できるまでに、噛むと言うプロセスが必要であり、時間もかかる。歯の弱い人や悪い方には少し辛い食事になりかねない。ツミレならば、食感は期待できないが、口に入れた瞬間からすべてを味わうことができる。歯の悪い人にも負担かからない。薬味と肉が一体化しているので、食べ方を間違うこともない。

ツミレ万歳。

まさかの鰻登場

ここでまさかのうなぎだ。鳥コースにウナギ。今日は土曜であったか?当然、外注だろう。店でうなぎを下ろして焼いたものではないはずだ。なぜなら、外でも内でも、うなぎの香りなど一切しなかった。

うー。

まあ、いいや。うなぎ好きだから、食べてみよう。ん?国産うなぎじゃないか。このコース料金で国産うなぎを一人一串だと?何日か前に、宮崎はうなぎが余ってるとテレビで報道されていたが、産地では価格が暴落しているのか、投げ売りしているのか。

意外に美味いので、全部食べてしまった。ハイボールお代わり。

この下郎が?

同じテーブルに座った男性が小さな四角形の物体を渡してきた。パッケージの文字を読み取る。

外郎。

げろう?なにこれ?

「違いますよ、ういろうですよ!」

確かにスマホで「ういろう」と入力し、変換すると「外郎」と表示される。

へー。名古屋の人だっけ?

「山口ですよ。名古屋が有名ですけど、結構、伝統あるんですよ。」

食べてみる。

こ、これは?!私の知る外郎ではない。求肥と羊羹の間の柔らかさ。独特のプルンプルン。生後三ヶ月のゆうたまのお尻みたいだ。絶対に妻が好きだ。もうちょっとちょうだいよ。別の一人が言う。

「こいつ、最近、テレビで紹介されて全国から注文が殺到して、ウハウハですよ!」

それはいいことだ。そのあとは外郎の輸出の話で盛り上がる。

鶏鍋+野菜

鳥鍋に野菜が投入された。美味そうだけど、ちょっと無理。パス。雑炊だけ頂こう。

締めはマンゴーだ。甘い。でもね、沖縄産の方が美味いもんね。

さて、二次会に行きますか。そろそろ体力が切れかかってます。

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