米麺 コムフォー
本日は丸の内でわが社のセミナーを開催している。11時から始まった第一回目では会場が満室になった。毎年、初回のセミナーはぎこちなくなるのは仕方がないが、概ね好評に終わった。交代でスタッフが食事を摂ることになり、何人かで丸の内地下街へ食事に向かった。
私にはすでにお目当があった。中華だ。残念ながら満席。人気店なのだな。他に四人が入れる店はないか。地下街を歩くと、一つの店が目に入った。
米麺。しかも国産米でできている。
私はフォーも好きだ。タイのヤムセン、中国の米線、そしてベトナムのフォー。日本ではあまり馴染みがないが、米粉から作られた麺も美味いのだ。南国では小麦が採れないので、米粉から麺を作るのが一般的だ。
メニュー
ここでいいでしょうか?三人は構わないという。四人がけの席も空いていた。しかも今日は土曜日だ。バリューセットを頼むことができるではないか!メニューは五択だ。個人的に冷やしトムヤムと胡麻は無い。実質は三択だ。
- 汁なし
- 定番
- 旨辛
いずれも魅力的だ。パクチーは好物だし、優しい味の定番は捨てがたい。かといって刺激的なスパイシーも諦められない。
ああ、私がギャル曽根並みの胃袋を持っていれば、すべて食べるというのに。
しかし、選べるのは一つだ。結婚と一緒だ。一人しか選べないのだなどと言いつつ、私はバツイチではないか。ふふふふ、時間差を使えば複数の妻を持つことは可能なのだ。
などとアホなことを考えてる場合では無い。
決めた。スパイシーにする。
自販機に並び、金を入れ、バリューセットのボタンを押す。あとから思ったのだが、パクチー追加のボタンを押しておくべきだった。
後悔、先に立たずとは言ったものである。
おしゃれなカフェのような中途半端に高い椅子に狭いテーブル。調味料ともやパク、なぜか揚げ玉が置かれている。
フォーに揚げ玉?
ミスマッチなのか和越折衷なのかは分からないが、フォーがきたら入れてみるか。
バリューセット
きた。ふむ。まずは生春巻きからいってみるか。見るからにぎっしりと中身がつまっているが、ぷりぷりの海老の香りとスパイシーなサワーソースのペアリングをライスペーパーが受け止め、ハーブがアクセントを加える。
美味い。
不味い春巻きは何度も食べさせられたが、まずい生春巻きというのは食べた覚えがないな。あまりおいしくない、というのはあった気がする。そうそう、タイの南部でたべたやつ。生春巻きはタイ北部の料理なので、南部では食べるものではないと思った。
さて、お次はフォーだ。スパイシーだ。まあ、あまり辛さは期待できないだろうが、激辛を求めているわけではないので、旨辛ならば問題ない。
ニョクマムと唐辛子を入れる。揚げ玉ともやしも入れる。軽く混ぜて麺を食べる。うーむ、麺がつるっつるだ。なめらか。これが国産米で作ったフォーなのか。スープはピリ辛だ。さほど辛くはないが、一緒に食べている女子が辛くて無理と言っている。
そんなに辛いか?
玉ねぎの香りもいい。野菜たっぷりなのがヘルシーでうれしい。揚げ玉は入れない方がよかったか。余計なコクがでるというか、スパイシーさを邪魔するというか、よく分からん。だが、美味い。ハシが進む。やっぱりパクチーを買っておけばよかった。
完食。うーん、普通のフォーも食べてみたいな。また来ることがあれば、迷わずに選ぶことができるだろう。
メニューが増えてなければ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)