やっぱり締めはラーメンだろうか
今日の懇親会で熊本市長が挨拶していた。
「今晩は最低三軒は飲み屋に行ってください。そして熊本ラーメンで締めてください。熊本の地にたくさんお金を落としてください。」
ハードなノルマだ。アラフィフには無理だ。酔っ払ったら行けるかも知らないが、うーん。
そう言えば、先ほどの居酒屋で皆で話していた。全員アラフィフだったな。月野さんが言う。
「もうさ、キャバクラとか興味なくてね。若い子と話すのも疲れるし。」
えー?それじゃ、もうオスじゃないよ!
「言われてみればそうだけど…」
私は若い娘、好きだよ。連絡取り合ってる飲み屋の女の子って、たいがい20歳くらいだよ。
「それは娘と変わらないよね。」
娘は18歳だよ。娘と話すのも楽しいけど、若い子じゃないとボカロの話とか通じないし。
「ふーん。」
あ、呆れたな?
閑話休題
居酒屋の外で解散してホテルに向かう。たまたま私と月野さんは同じホテルだった。何気に呟いてみる。
「締めラー行きますか?」
月野さんが同意する。
「行きましょうよ。」
行きたい店があるのだと言う。Googleマップで調べると、すぐ近くだ。
熊本ラーメン 天外天
その店は常に行列ができている。私は並ぶのが嫌いだ。月野さんの一言がなければ、並んでまで食べることなどしない。
「せっかく来たんだし、ラーメンだから回転速いだろうし。」
我々の前には10人。店はカウンターのみ。それほど待たないだろうか。店の外まで香ばしいにんにくの匂いがする。
10分ほどで一気に店内の客が引いたので、中に入ることができた。メニューは三択だ。
- ラーメン
- 辛口ラーメン
- チャーシューメン
オプションはつぎの5つ。
- 替え玉
- 煮卵トッピング
- 追加ネギ
- おにぎり
- ライス
- 瓶ビール
月野さんはラーメンを、私はチャーシューメンをオーダーする。ついでに瓶ビールも一本。軽く乾杯する。しかし、本当に混んでるなあ。繁盛店だ。
チャーシューメン
ほどなく店員がラーメンを持ってきた。私がどんぶりを受け取ろうとすると、熱いので手元に置きますねと、目の前にチャーシューメンをそっと置いた。ん?なんかすごいぞ。
肉がぎっしり。なんか喜多方ラーメン坂内(ばんない)を彷彿とさせるなぁ。月野さんが箸とレンゲを渡してくれる。まずはスープだ。美味い。見た目ほどコッテリしていない。もちろんコクはしっかりとある。月野さんが呟いた。
「このスープ、バターでも入ってるのかなぁ。」
違うよ、豚の背脂だよ。
「なんか、アッサリして美味いよねぇ。」
うん。アッサリと言うより、こっさりかな。
次に麺を食べる。極細ストレート麺にスープが絡む。いいなぁ。コシがあって、口の中に小麦の味がひろがる。美味い。月野さんも夢中で食べている。
チャーシューは甘い。脂の甘みだ。たまらん。麺と一緒に食べれば、まるで肉汁溢れる包子のようだ。
半分食べたところで、調味料を投入する。紅生姜とニンニク醤油漬け。また、違う味が楽しめる。紅生姜で脂がさっぱりする。
しかし、すごいボリュームだ。先ほどの馬刺しとか食ったし、食べ切れそうにない。月野さん、チャーシュー食べませんか?
「うん、僕もね、チャーシューメン頼もうかと思ったけど、他の人のを見たらね、きついかなぁって。一枚だけ頂くね。」
だよね。でも、頼んだからには食わなければ。ラストスパートで一気喰い。完食だ!
勘定を済ませて店を出る。まだ並んでるよ。本当に繁盛店だなと感心する。
え?カロリーとか気にしてたんじゃないのかって?いえいえ、この名言があるから大丈夫。
「ダイエットは明日から。」
帰って寝よ。
熊本ラーメン 天外天
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)