更科蕎麦

北海道北見市端野 そば更來 小エビのかき揚げ更科そば

更來 リベンジ

三度目の来訪となるこの店、前回は更科蕎麦を食べられなかったので、早い時間に行けば空いてるだろうと予測。だが、すでに駐車場が満車。店の中もほぼ満席だったが、一人なのに小上がりに通された。後からもう一組が来てこれで満席。車を停めるところがないと言っていた。すごく繁盛している。

今回は小エビのかき揚げ更科そば 大盛をセレクト。

注文してから「もり玉」なるものがあることに気づく。

ああ、こいつもうまそうだ。

蕎麦を待つ

しかし、天ぷらは外せない。頼んでしまったから、もういいのだ。カウンター席が空いたので移動する。ああ、水が美味い。汗をかいたピッチャーが見た目にも涼しげ。北海道だって、8月は暑いのだ。沖縄と気温が変わらないのだ。

開店してすぐに客が入ったのだろうか。なかなか出てこない。私より先にいたテーブル席の客の料理がやっと出てきた。15分待ちはなかなかないな。腹が減った。

イライラする。

落ち着け。

忘れたのか?今日は四食食べるから、朝飯は炭水化物抜きにしたのだろう。早めの昼飯にしたのだろう。なのに想定外の空腹で、ついつい大盛りを頼んでしまった。

吉と出るか凶と出るか。

11時半に来たら店がいっぱいで入れなかったと、リベンジで再来店した客がカウンターに座った。本当に繁盛店だ。遅い時間に来れば空いてはいるが、蕎麦がなくなってしまうことは、前回経験済みだから、11時半に入った客が帰る昼前が穴なのかもしれない。続々と客がはいってくる。再びカウンター席がいっぱいになった。

狭い。

仕方ないか。まだこない。おやつのことを考えて気を紛らわそう。この後、弟子屈でラーメンを食べるか、道の駅で根室市民のソウルフード、エスカロップを食べるのか、選ばなければならない。どちらも捨てがたい。

小エビのかき揚げ更科そば

あ、きたぞ。

てんつゆとそばつゆが分かれているのか。まあいい。

更科蕎麦で構成された、真っ白く輝くふたつの山はまさにモンブラン。芸術的だ。私が求める更科蕎麦なのだ。ああ、ようやく会えた。三年の時を経て再会できた。ようやく念願叶ったのだ。感慨深いものある。

さっそくいただくとしよう。つゆは辛め。蕎麦に少しだけつけて食べる、江戸前スタイルだ。蕎麦はそうめんのように細いのにしっかりとこしがある。繊細な蕎麦の香りが口の中に広がる。

天つゆにつけて食べる、エビはぷりっぷり。サクサク熱々。

刻み海苔ではなくちぎりノリのなのが嬉しい。これだと海苔同士が絡んで固まることがない。別盛りなので、自分の好みでのせることができる。海苔が蕎麦の香りを引き立てる。

二つ目の山に取り掛かる。少し絡んだ蕎麦をほぐすために少しだけ水をかけ、全体になじませる。かけすぎると蕎麦の香りがなくなることは経験済みだ。

デザート

締めは前回飲めなかったそば茶と蕎麦クッキー。しっとりとした甘さ控えめの菓子と温かいそば茶の相性がいい。二つで一つの料理、そう、まるで蕎麦つゆと蕎麦のようだ。前回と明らかに味が異なる。

そば湯で締め

真っ白な蕎麦湯がまたうまい。少しとろみがついていて、辛口の蕎麦つゆにあわせるとスープのようだ。

店内の客の多くは太い田舎蕎麦を食べていた。二色盛りの人もいるが、更科をたべている人はいない。

ごちそうさま

ところでお酢は何に使うのだろうか。そもそもお酢なのか、金色の液体を小皿に注ぎ、恐る恐る舐めてみた。

出汁だ。

美味い。

待てよ、これは何に使うのだろうか。新たな謎が増えたのだった。

何度でも食べに来たい。きっと秋にも食べに来るだろう。その時は何を食べようか。今から考えておかないと、なにか失敗してしまう気がする。いずれにしろ、次回が楽しみだ。

(Visited 37 times, 1 visits today)