アジのたたき

静岡県熱海市 あじくらべ

伊豆でランチ

今回、伊豆を訪れるのに、行きは沼津から伊豆半島の真ん中を突っ切って河津町に向かった。帰りは熱川のバナナワニ園に寄ったので、海沿いを帰ることになる。国道135号線から小田原厚木道路経由で東名高速という流れは、昔からまったく変わらない。伊豆半島に新しい道路もほぼできていない。

首都圏からお手軽な観光地だというのに、昔ほど人気がないからなのだろうか。房総半島と比べても道路事情が悪いと思う。険しい山が続くので工費がかさむのかもしれないが、外国人観光客も増えているし、電車の方は様々な観光列車が伊豆を走っているのだから、道路事情がもう少し良くなってもいいように思う。

なので、食事も必然的に国道135号線沿いに探すことになった。地図で調べると、この先にある「ふしみ食堂」が良さそうだ。宇佐美駅の近くである。ところが、店に着いたものの、営業している雰囲気がない。定休日なのか?ネットの情報は当てにならない。

あじくらべ

気を取り直して次だ。この先の網代に有名な食堂があったはずだ。ネットで調べて、新たな目的地を設定する。今はネットがあるから便利だ。若い頃ならば、紙の地図を使って、通りすがりの看板頼みだ。今はみんなスマホの画面ばかり見て、外の景色なんて観ないのではなかろうか。

まもなく到着。すでに13時半なので、駐車場にはゆとりがあった。店の前にはいけすがある。まあ、いいのではないか。店内に入ると、奥のお座敷席に案内された。

さて、何を食べようか。

メニューを見る。伊豆とくれば鯵だ。あじたたき定食にアジフライ定食。それに金目鯛の刺身ミニ皿をオーダーする。定食には天ぷらと茶碗蒸しが付いてくる。

地魚の刺身を味わう

まずは金目鯛の刺身が出てきた。新鮮だ。脂のノリは普通か。悪くない。十年ほど前になるだろうか。妻と亀戸でたまたま食べに行った寿司屋の金目鯛がものすごく美味かった。銚子産だと言っていた。残念なことに、その店の大将は酒が飲めないらしく、日本酒のラインナップが残念で、通うことにはならなかった。あれくらい美味い金目鯛はもう食べられないのだろうか。

続いてあじたたき定食。鯵は新鮮だ。くさみもなく、ぷりぷりの身は適度に脂がのっていて、これに生姜とネギをたっぷり入れた醤油につけてご飯を食うと、たまらん。美味い。日本酒が飲みたくなる。

天ぷらは普通に美味い。問題なし。茶碗蒸しはかなり美味いのだろうか。ご飯に混ぜたら、けいたまが私の分をすべて食べてしまった。出汁好きのけいたまにはたまらないらしい。妻によれば、出汁のきいた普通に美味い茶碗蒸しだとのことだ。茶碗蒸しを食べ終えたけいたまは、芋の天ぷらを手に持って食べている。

アジフライを堪能する

店内のBGMはボサノバ調の「涙そうそう」だ。他にも同時期のJポップがボサノバ調でかかっている。

次にアジフライだ。小骨に気をつけて、小さくちぎったアジフライをけいたまに食べさせたところ、がっつき始める。何度もねだってきた。生まれて初めてのアジフライに、魚好きのけいたまは夢中だ。身が厚くて脂が適度にのったアジを、フライにすることで、水分が抜けて旨味が凝縮される。美味い。これをソースがしっかりと受け止める。この店は当たりだ。

トイレは綺麗だ。もちろん温水洗浄便座だ。女性用にはおむつ交換台まであると、妻が驚いていた。

三人とも鯵を堪能して満足じゃ。けいたまもたくさん食べてくれた。子供のうちから、しっかりと美味しいものを食べて、大きくなるのだぞ。けいたまはスリムだからなあ。でも、オムツを替えたり、お風呂に入れているときに実感するが、なかなか筋肉質だ。

おじいちゃんのお墓詣りをするのは時間的に無理だな。今度にしよう。小さな子供連れだと、予定外のことで時間を取られるから、仕方ない。焦ってカリカリするより、開き直ってゆったりするが勝ち。

今晩はいとこ夫婦に初めて妻とけいたまを会わせる。楽しみだ。

味くらべ

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