丸亀鳥の骨付き鳥

香川県丸亀市 丸亀鳥で骨付鳥 ~丸亀女子は肉食系?~

丸亀市に丸亀製麺は無かった

香川県丸亀市と聞いて、多くの人は「丸亀製麺」を思い浮かべると思う。でも、丸亀製麺は丸亀市となんの縁もゆかりもないということをご存知だろうか?丸亀製麺は兵庫県加古川市の居酒屋さんが発祥で、その後、うどんの丸亀製麺でヒットした会社である。噂では先代の親父さんが丸亀出身と聞いた。現在は本社は神戸市だが、加古川から神戸に会社を移転するにあたって、いろんなドラマがあったと加古川の知人から聞いた。決していいドラマではなかったということだ。

その丸亀市に「丸亀製麺」は1店舗もない。地元の知人によれば、以前はあったけど撤退したんじゃなかったかな、という。理由を聞くと「高いから。」え?丸亀製麺って、リーズナブルにそこそこうまいうどんを食わせる店じゃないの?知人いわく「チェーン店の味やけど、まあ、味はええんやけどね。高い。」四国新聞によれば、香川県のセルフうどん店の平均価格は165円だそうだ。丸亀製麺はセルフじゃないしね。そりゃ、太刀打ちできないや。

丸亀市民のソウルフード「骨付鳥(ほねつきどり)」

この1年で丸亀市を何度か訪れている。前回はドン・キホーテ向かいにある「りぶや」という店でリブロースを食べた。丸亀市が骨付鳥一押しなのに、この店はリブロースで攻めている。コショウをたっぷりきかせてじっくり焼く。閉じ込められた肉の旨みが口の中で一気に広がる。もう一口。止まらない。足らなくて追加注文。どこでもありそうでなかなか無い一品だった。

りぶやのリブロース

今回は「りぶや」の並びにある、地元の知人が一押しの「丸亀鳥」で骨付鳥を食べることになった。

骨付鳥とは…こちらのサイトを見てほしい。簡単に言えば「鶏の骨付もも肉をニンニクの効いたスパイスで味付けし、オーブン釜などでじっくりと丁寧に焼き上げます。」とのこと。

テレビで放映された骨付き鳥

まずは鳥皮と酢クラゲ、旬の漬物を注文。お通しは枝豆。旬の漬物は白菜。酢クラゲが何気にうまいが、鳥皮は皮だけでなく、肉も軟骨もついている。この店だけなのか、この地域がこういうスタイルなのかは知らないが、皮なのにボリュームがあり、焼き加減もよい。この歳になるとボリュームは求めてないのだけどもね。

肉には親鳥(通称:おや)と若鳥(通称:わか)があり、親鳥は固く、若鳥は柔らかい。知人は「ここは親でしょう!堅いけど大丈夫ですか?」と親鶏を一押し。

初めて骨付鳥を食べたのは沖縄だった。もう5年ほど前だろうか、たまに行く久茂地の時間制の店に何人かで行った時、高松の知人が買って店に持ってきた。「ここに来るのに歩いてたら、骨付き鳥の店があった!香川の味や!」興奮気味に説明していた。味は酔ってたので覚えていない。

丸亀では女性が彼氏を骨付鳥に誘うのか

アツアツの半身の鳥が出てきた。一緒にハサミも付いて来る。骨を押さえて肉を骨から切り離す。次に肉を小さく切る。知人は手馴れてるので簡単そうだったが、自分でやると意外に大変だ。見かねた店員の若い女の子がアドバイスをくれた。

「紙ナプキンで骨を掴むと楽に切れますよ。」

ニンニクの香りが香ばしい鶏肉を口の中に放り込む。固い。が、噛み切れないわけではなく、噛めば噛むほど味わいが出る。うまい。場所によって食感が変わるのが、また楽しい。これにハイボールがよく合う。炭酸で口の中の脂を洗い流し、次の肉を放り込む。

知人が言った。

「これ、うまいんですけど、明日ヤバイですよ。」

トイレの扉に骨付鳥のポスターが貼ってあった。丸亀市、と書いてある。市の公式ポスターのようだ。かわいい女性のリードで骨付鳥を食べに行くカップル。

ニンニクたっぷりでも丸亀の女性は気にしないということなのか?そういえば、高知のカツオのたたきにもニンニクがたっぷり載っている。ニンニクは古来より精力剤として…意味深なポスターなのだろうか?女性はニンニクの臭いよりも別の効果を気にしてるというか、あてにしてるというか、これはいわゆる「肉食系女子」なのか?と妄想が尽きない、丸亀の骨付鳥だった。

丸亀鳥

住所:〒763-0043 香川県丸亀市通町87−2 O・Kビル 1F
電話:0877-21-2501

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