麺や いまむら

朝から麹町にある取引先との打合せだ。朝起きてからモタモタとしていたら、いい時間になってしまった。タクシーに乗り、取引先に向かう。一時間ほどで打ち合わせは終了。腹が減った。

何を食べようかな。

このビルの地下にある天丼もいいかと思ったが、スーツケースを持って降りるのは嫌だ。半蔵門駅に向かう。喫茶店も気になるが、通り過ぎた。交差点にたどり着く。このあたりでもう何でもいいや。飯が食える店はどこだ。

見つけた。

メニュー

いいねえ。本来ならつけ麺を食べるべきなのだろうが、 汁物が欲しい。汁が飲みたい。ラーメンだ。旨辛味噌ラーメンも惹かれるが、これから北海道だ。いくらでも食べる機会がある。ここは豚骨魚介ラーメンだ。あのカツオ臭いスープ、たまに無性に飲みたくなる。

並が１５０ｇ、大盛は２２５ｇだ。値段は変わらない。朝も食べてないのでガッツリと行きたい。ともなれば、ついつい大盛にしてしまうのが人情、ではなく人の性（さが）というものだ。業（ごう）なのだ。

トッピングはどうしよう。白髪ねぎを購入後に、ランチトッピングなるものを見つけてしまった。こちらにしよう。白髪ねぎの分は返金してくれた。余計な手間を取らせて申し訳ないのだ。

ムードジャズの流れる明るい店内。席はカウンターのみ。１１時過ぎなのに客がそこそこ入っている。隣の女性は豚骨ラーメンを食べている。先ほど入ってきた女性も豚骨ラーメンを注文していた。隣の男性は海老塩だしラーメン、後から入ってきた金髪女性はつけ麺。後から入ってきた白人男性は二人とも券売機の使い方がわからないようだ。

「マネーファースト！」

店員が声をかける。金を入れずに食券を買おうとしていたのだ。場所柄なのか、外国人、それも欧米人の客が少なくない。この店の味は彼らの口にも合うということだろうか。

豚骨魚介ラーメン

さあ、出てきたぞ。魚介豚骨ラーメン with ランチトッピングである。

まずはスープだ。いわゆるドロドロ系、カツオの香りはマイルド。パンチのない滋養あふれる優しい味だ。これは飲んでしまう。麺も食わねば。

コシのある弾力のある縮れ麺、スープがよくからむ。煮卵のゆで加減が絶妙。チャーシューはきざみか。どんぶりの底に沈んでいた。柔らかいが、思いのほかしっかりと肉の味がする。スープとよく絡んで美味い。

がっつり食べてしまった。満足だ。やっぱり豚骨魚介で正解だった。さて、北海道に行くとするか。