東京厨房 生姜焼き

東京都港区 浜松町 東京厨房 サラダと生姜焼き定食

ランチはどこだ?!

南浦和から浜松町までは京浜東北線で一本である。しかも10時以降ならば快速運転なので早く着くのだが、意外にも電車は混んでいた。

「南浦和は始発があるから。」

昨晩、埼玉県民がほざいていたが、それは通勤ラッシュ時の話で、昼間はほとんど大宮発だ。

やられた。

東京駅まで立ちっぱなし。一駅だけ座って浜松町で降りると、社宅に向かって歩き出した。

腹が減った。

朝食を食べていない。現在時刻は午前11時前だ。ネットで調べると商店街に食堂なるものがあるらしい。

あったっけ?

まあいい、行ってみればわかることだ。まずは部屋に帰り、荷物を置き、着替えてからにしよう。マンションに入り、エレベーターのボタンを押そうとしたが見当たらない。

え?

「11時〜12時までは点検中です。」

ボタンの位置には点検中を示す札が貼られていた。いやいやいや、今が11時ちょうどだよ。フライングでしょう?

仕方ない。これは部屋に寄らずに飯を食えという天啓なのであろう。前向きに考えて、そのままマンションを出た。商店街を歩いて店を見つけた。

なんだ、閉まってるじゃないか。張り紙がある。

「19日から再開します。」

今日は14日。休みやんけ!

はあ、階段で上まで登りますか。部屋に戻り、服を着替えて用を済ますと、再び部屋を出る。何を食べようか。道すがらの店を横目に見る。

  • 蕎麦ではない。
  • 刀削麺は昨晩食べた。
  • 揚げ物は嫌だ。
  • お好み焼きも違う。
  • エスニックは今はいい。
  • パスタはパス。

オーマイガッ!!!

打ちひしがれた僕は、波間に漂う昆布のように、導かれるままに惰性で会社に向かったよ。今日は休みなのに。

出社すると社長がオフィスにいた。これからみんなでお昼を食べに行くという。ならば私も便乗しようではないか。

いや、一緒に食べに行きます。ゴチになります。えっヘッヘッヘ。

東京厨房

行き先は金杉橋の東京厨房だという。店は分かるが、行ったことがない。私にとっては穴場かも知れぬ。社員数名と歩いて店に向かった。店内は激混みだ。先遣隊の女子が確保したテーブルを死守していた。連れが来ないなら他の客に回すと、何度も店員に脅されたということだった。

ご苦労である。

さて、何を食べようか。

店のイチオシはビーフじゅうじゅう焼きである。季節のオススメはカキフライである。だが、私はブレない男だ。朝から食べようと決めていた生姜焼き定食なのだ。野菜が不足気味なので、サラダを追加だ。社長のおごりだ、遠慮する理由もない。

店内はかなり混んでる。激混み。夜も飲める。昼も飲める。ご飯をサラダにも変更できる。庶民には嬉しい店なのだ。

サラダ

まずは女子がオーダーしたビーフじゅうじゅう焼きが運ばれてきた。看板メニューだけはある。見た目もボリュームも良さそうだし、美味そうだ。じゅうじゅうと焼ける音と香ばしいタレと肉が合わさった香りに食欲を刺激されてしまう。他人の料理なので撮影は自粛だ。

続いてもう一人の女子が注文したカキフライ定食だ。牡蠣がでかい。サクサクで美味そうだ。季節のオススメだけはあるな。私の追加サラダのみ運ばれてきた。

キャベツスライスは出来合いのやつだ。パサパサのみずみずしくないやつ。こいつはドレッシングも絡まないので、食べにくい。口の中の水分まで吸収されてしまうかのようだ。頼まなければよかった。

社長の焼きカレーが運ばれてきた。これもなかなか美味そうだ。カレーの香りが再び私の食欲を刺激する。なんだ、この罰ゲームは。香りだけでは腹は膨れないのだ。さっさと生姜焼きを持って来んかーい!

皆、食事が進む。私はひとり、それを眺める。

ひもじい。

一体、俺が何をした?

「遅いねー?忘れられてるんじゃないの?」

社長が言う。いやいや、まさか、端末でオーダー取ってるんですから、忘れようがないでしょう。まさかねえ。念のため、聞いてみますか。

「あの、生姜焼きがまだ来ないんですけど…」
「あっ!」

店員がしまったと言う顔をして絶句する。

マジか?

生姜焼き定食

「申し訳ありませんでしたー!」

数分後、店員の謝罪の言葉とともに私の生姜焼きがようやく運ばれてきた。見た目は悪くない。肉もボリュームがありそうだ。

サラダにはごまドレがかかっている。追加サラダではドレッシングを選べたのに、定食だと固定されるのか。しかも追加サラダはドレッシングが少なすぎる。定食の野菜にはかけすぎである。こいつを追加サラダの皿に移して、なんとか食べた。

次は肉だ。こんもりと盛られた肉。嬉しいな。心も軽く食べてみる。

ん?

随分と薄くスライスされている。おまけに肉の下からは大量のもやしが出現した。カサ増しされていたのか。味付けは薄い。だからドレッシングが大量にかかっていたのか。おまけにご飯の量に対しておかずが少な過ぎる。バランスが悪い。

なんなんだよ、これは?!

トイレも温水洗浄便座ではなかった。カキフライを食べた女子も、おかずとご飯の量のバランスが悪いとこぼしていた。やはりこの店はビーフじゅうじゅう焼きか、少なくともメニューに二分の一ページ以上のサイズで写真が掲載されている料理を頼むべきであったのだ。

次回はじゅうじゅう焼きでリベンジしてやる。

※閉店しました
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