岐阜、美濃の国。各務原市、キムチと自衛隊の街。ここで岐阜の食材を味わう宴が催された。さあ、魅せてみよ、岐阜の実力とやらを。本日の食材はすべて岐阜の地物を使っているとのことだ。ならば、海なし県の岐阜で「蛍烏賊と北寄貝辛子酢味噌掛け」のどこに食材があるというのだ?ああ、この緑の草、ではない野菜か。春菊だ。香りが穏やかで上品であるな。良きに計らえ。(意味不明)
「川鱒、平目、鮪のお造り」見た目はいいが、味はこんなものか。鱒やサーモンの刺身は好きではない。北海道の地物だけは別格だ。なまら美味い。
「筍けん豚巻 椎茸海老真丈射込み」名前がすごいが、タケノコを豚肉で巻いたものだ。中華料理では豚肉とタケノコの取り合わせは珍しくないが、和食ではあまり聞かない。和食が肉を扱うようになったのは明治以降だからしかたないのかも。もちろん、豚肉とタケノコの相性は問題ない。
「各務原キムチ鍋 奥美濃古地鶏」各務原市名物の「各務原キムチ」は地元産のニンジンを使うことが条件と聞いた。当時の市長が、名物がなにもない各務原で何か作ろうと考えたとき、韓流ドラマにハマっていた市長の奥さんが「キムチがいいんじゃないの?」と話したことから生まれた商品だとも聞いたことがある。本当だろうか。ガツンとした辛さはなく、割とマイルドな鍋だ。美味い。
「飛騨牛朴葉焼き」朴葉焼きは頬の葉に味噌をのせ、その上に具材を置いて焼く、高山の郷土料理だ。飛騨牛美味い。宮崎牛も美味いが、いやいや、飛騨牛やばい。
「鯛蕪」見た目美しく、舌触りも滑らか。野菜が地元産だと思った。
「天子唐揚げ タラの芽天ぷら」アマゴは臭みなくカリッとして酒のつまみにいい感じだ。タラの芽は鉄板だが、香りが少し弱い気がする。時期的にも早い。ハウス物だろうか。
「金魚飯」各務原名物のニンジンをふんだんに使ったチラシ寿司だ。ニンジンの赤みが金魚のように見えるので、この名がついたそうだ。
「濃姫イチゴババロア」ババロアなんて何年ぶりに食べるのか。甘さ控えめで、おっさんの舌にも優しい。うれしいねぇ。
岐阜は織田信長くらいしかイメージがないが、食もいろいろとあるのだと再認識。やっぱり家族で味わいたいなぁ。将来の楽しみがまた一つ、増えた気がする。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)