久々の通勤ラッシュ
若い頃は埼玉から渋谷まで通勤していた。東武東上線志木駅から京王線笹塚まで。池袋までもかなりの混雑だったが、池袋から新宿までの埼京線はさらなる混雑だった。まさに殺人的。
成田から浜松町まで電車で一時間半。6時19分発の特急ならそれほど混んでいないだろう。浜松町に着くのも7時38分だ。8時を過ぎなければ、大して混んでいないと思うのだが、果たしてどうだろうか?
6時すぎに成田駅前のホテルをチェックアウトし、エスカレーターで京成成田に向かう。まだ10分前なのにすでに並んでいる人が少なくない。すぐに電車が入線してきて、シートは満席となった。
少し舐めてたかな。
電車が発車すると15分ほどでものすごいラッシュとなったが、船橋で大勢が降りて一段落。その後も人が乗ってくるが、大門に着いた頃には車内はそれほど混雑していなかった。
喫茶カロライナ
さて、朝食をどうしようか。
地上に出るといい天気だ。林立するビルの間から覗く青空が眩しい。いつもなら立ち食い蕎麦なのだが、朝が早かったせいか、だいぶお腹が空いているので、がっつり食べたい。ネットで調べると、カレーの有名な喫茶店があるようだ。おお!ちょうど今日借りるレンタカー店の隣ではないか。しかも9時開店と書いてある。日差しの強い中を歩く。おー、これか。出前もやってるんだ。あれ?
開いてないやんけ。
仕方なく、大きなカバンをゴロゴロと引きながら社宅に向かう。青空に大門と東京タワーが映えて美しい。
50分後、リベンジだ。今度は開いている。やはりビーフカレーイチオシだ。
喫茶店のビーフカレー
店に入る。まだ客は誰もいない。アメリカンオールディーズが流れる、少し暗めの店内。昭和だ。女将さんというのか、ママさんというのかも、かなり高齢の方だが、シャキシャキと一人でフロアから調理場まで担当している。しかし、水色と白のメイド服は、ちと無理があるんじゃないかな。
カレーをオーダーしトイレに行く。店外にあるというので、カウンター横のドアから出て、三段ほど階段を上るとトイレがある。用を足してドアを開けると、今度は全身白のファッションで固めた、年配の女性がいた。店内から声がする。
「ママ、これ、どうしますか〜」
ママが別にいた。
席に戻ると、すでにカレーがセッティングされていた。早速いただくとしよう。コクのある中辛カレーはビーフシチューのよう。具は完全に煮込まれていて、口当たりは滑らか。あっ、辛さが引く。辛口だ、これ。よく見るとルーには肉のかけらがいくつも入っているが、口に入れても食感がない。スプーンで潰すと、まったく力がいらない。ご飯よりも柔らかい。相当煮込んでるのだろう。
食べ進む。うん、ご飯だけでなく、ルーのボリュームも十分だ。
付け合わせのサラダではなく、食後のフルーツが付いてくる。盛りだくさんだ。アメリカンなのだ。
喫茶店のカレーなんて食べたのは久しぶりな気がする。学生時代、小金井の野川公園の近くに、小さな喫茶店があった。その頃はまだコーヒーを飲んでいたような気がする。あの店のカレーもうまかったなぁ。まだあるのだろうか。機会があれば、探しに行ってみよう。
さて、これからレンタカーを借りて娘を迎えに行くか。今日は1日デートなのだ。お父さん、頑張っちゃうぞ。
大門 喫茶 カロライナ(食べログ)
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)