cuud
羽田空港第一ターミナルの食堂はあらかた食べた。まずフードコートはパスだ。ゆっくり食べれない。蕎麦もないな、出雲に行くのだから。トラジはこの前食べたけど…パスだ。寿司もいらない。中華もない。なんだよ、食うものないじゃないか。
いやまて、一つだけずっと気になっている店がある。正確には2つだが、もう一つは第2ターミナルだ。あのおシャンティでシンプルな外国人にも若者にもウケそうな店構え。カレーうどんを略した店名。
そう、cuudだ。
かくして私は暖簾をくぐった。
店内はおちついたシックなデザインだ。おしぼり一つとってもおシャンティだ。オープンキッチンの厨房は機能的で見た目にも美しい。
カウンター席のみだが、後ろには荷物置き場がある。旅行者には嬉しい。
さて、何を食べようか。
カレーうどん
メニューは二択。「カレーうどん」と「トマトカレーうどん」両方食べたいじゃないか、という人のために「ハーフアンドハーフ」というメニューもあるのだが、ここはスパイシーに「カレーうどん」に決めたのだ!さあ、見せてもらおうか、その黄色いうどんとやらの性能を!
カレーはとろみはないが、サラサラでもない。ルーを出汁で割って延ばした感じで、口に入れるとスパイシーで懐かしい味がする。子供の頃によく食べた黄色い和風カレーにピリッとスパイスが効いた感じ。
うどんは細麺であまりコシがないが、そのぶんカレーがよく絡む。なるほど。こうきたか。ネギのシャキシャキとした触感が食べていて楽しくなる。ピクルスは酸味が抑えられていて、これまたカレーと相性がいい。
カレーライス
うどんをあらかた食べ終わったところでご飯を投入。うどんよりご飯の方が美味いんじゃないかな。食がすすむ。このままではご飯でルーをぜんぶ食べきってしまうので、少しご飯を残したままで出汁を投入。カレーおじやだ。どんぶりのヘリについたルーをだしでキレイに洗い落とす。最後までルーを食べきれという店主のメッセージなのだな。カレースープだ。口に含むと、薄めたはずなのにスパイシーさが増している。取っておいたピクルスをかじりながらスープをすする。
最後は豪快にどんぶりに口を付けて一気に胃に流し込んで完食だ。口の中に残るスパイシー感を冷たいお茶で洗い流す…流れない。残念ながら辛味の成分カプサイシンは不水溶性、水に溶けないのだ。アルコール溶性だ。だから沖縄では泡盛にトウガラシを入れたコーレーグースがあるのだ。うーむ、ラウンジに行ってビールを飲むか。明るいうちは飲まないよ。
次回はトマトカレーうどんにチャレンジだ。
さて、ゲートはどっちだ?
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)