締めの焼肉
この日は美幌町で某団体の大会が開催された。屋外での懇親会には600名ほどが参加していた。それが終わると繁華街での二次会だ。
そして三次会…には行かずに単独行動。腹が減ったので焼肉店へ。地元門による案内で、美幌町で唯一、深夜営業している焼肉店を訪れた。
メニュー
店内には誰もいない。さて、何を食べようか。
ロースターも昔ながらのガスである。無煙ロースターなどではない。自宅では絶対に使えない代物だ。
焼肉
まずは肉だ。牛さがりだ。
もちろん、ホルモンも忘れない。
キムチもお願いしまーす!
ひとり静かに焼肉に舌鼓を打つ。静かだ。先ほどまでの喧騒とは無縁だ。店内に響くのはテレビの音声だけだ。
ああ、平和だ。
しかし平和とはつかの間の時間だ。何かの本で読んだことがある。戦争と戦争の間の時間が平和だと。私の平穏を打ち破って、店のドアを開けたおっさん数名が乱入。一人が私を見て言った。
「なーにひとりで肉食ってんすか?」
泥酔している。この帯広市民には要注意だ。防府市でも私の肉を横取りして平らげた奴だ。またもや悪夢の再現か。まさか、私が同じ攻撃を食らうわけないだろう。この店は在庫が豊かだ。無くなれば注文すればいいのだ。
焼肉ライス
結局、おっさん達と一緒に肉を食った。私も酔いが回ってしまったのか、なぜかライスを頼んでいる。肉と野菜を載せて喰らう。
美味い。
締めの焼肉ライス。いや、糖質を取らないために焼肉にしたのに、ライスを食べたら意味がないだろう。
でも、食べたい。酒が理性を鈍らせている。タレのしっかりと絡んだ、脂がたっぷりの肉をご飯にのせて、追い打ちをかけるのがキムチトッピング。この誘惑に誰が勝てようか。神でも無理だ。もう我慢できない。私は一気に平らげた。
あーあ、やっちまった。
おっさん数名はすでに寝ていた。私は全員分の会計を済ますと、彼らを起こして帰路に着いた。
北海道美幌町、この二日間、やっぱり飲み食いして終わりだったな(涙)
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)